ロイター 3月12日(土)6時30分配信

>[ロンドン 11日 ロイター] 11日に発生した東北地方太平洋沖地震を受け、米国が被害を受けた原子力発電所に冷却剤を輸送したほか、各国から援助の申し出が相次いだ。

 オバマ米大統領は「米国は、この大きな試練の時に、日本国民を支援する用意がある。日米の友好・同盟関係は揺るぎないものであり、日本の人々がこの悲劇を乗り切るなか、人々を支えようというわれわれの決意は強まるばかりだ」と述べた。

 また米国防総省は太平洋の米軍が救援活動を行う準備を整えている。

 国連の潘基文(バン・キムン)事務総長は「けさ日本から伝えられる映像に、世界は衝撃を受け、悲しみに包まれている。非常に困難な状況のなか、われわれはできることをすべて、いかなることも行う所存だ」と述べた。

 ロシアのメドベージェフ大統領は「この悲劇に立ち向かうため、可能な限りのあらゆる支援を日本に行う用意がある」と表明。ロシアの緊急対策当局は、スタッフ40人と救助犬3頭の派遣を申し出た。

 シンガポールは支援に向け市民による防衛部隊を待機させているほか、ポーランドも消防士の派遣を申し出ている。また中国、スイス、米国も救援部隊の派遣を申し出た。

 韓国では、40人の緊急救助隊が日本派遣に向けて控えているほか、中国の温家宝・首相は、中国政府は必要な支援を日本に行う用意があると述べた。

 キャメロン英首相は「自然の恐ろしい破壊力をあらためて認識させられた。英政府としてどのような支援を提供できるか検討するよう直ちに指示した」と明らかにした。

 ヘイグ英外相によると、同国の緊急救助隊は被害が最も深刻な地域へ即座に赴く用意を整えている。

 またサルコジ仏大統領は「この悲劇にあたり、フランスは日本からのいかなる要請にも応える用意がある」と表明した。

 欧州連合(EU)からは、欧州委員会のバローゾ委員長とファンロンパイEU大統領が、多くの犠牲者と深刻な被害をもたらした日本の地震のニュースを深く 憂慮しているとの声明を発表。日本政府および犠牲者の家族に対し哀悼の意を表すとともに「必要ならばいかなる支援も行う用意がある」と表明した。