シネマトゥデイより(以下一部抜粋)

>漫画雑誌「ヤングガンガン」(スクウェア・エニックス)で連載中の人気コミック「荒川アンダー ザ ブリッジ」が、今夏にテレビドラマ化され、来春に映画化されることが明らかになった。同作は昨年テレビアニメ化されたが、実写化は初めて。一度にドラマ& 映画化が決まり、ファンのみならず広く注目を集めそうだ。

 中村光による「荒川アンダー ザ ブリッジ」は、随所にギャグがちりばめられたラブ・コメディー。2004年から「ヤングガンガン」で連載が開始され、2010年にはテレビアニメ化された 人気作品だ。人に借りを作ってはいけないと父親に教育されてきた大財閥の御曹司・市ノ宮行(=リク)が、自称・金星人のホームレス美少女や、かっぱの着ぐ るみを身にまとう村長など、奇想天外な人々との交流を通して成長していく姿を描く。どんな窮地に陥ってもおかしなまでに人の助けを借りようとしないリクを はじめ、多彩なキャラクターが続々と登場することも特徴的で、ユーモアも満載だ。

 そんな本作のテレビドラマ化と映画化が、このたび同時に発表された。ドラマはMBS(毎日放送)とTBSの深夜に2011年夏放送され、映画は2012 年春に劇場公開される。残念ながらキャストは未発表だが、原作者の中村は「イメージにぴったりで、とても豪華です」とキャスティングに太鼓判を押した。ま た中村は今回のドラマ&映画化について、「アニメだけでも満足でしたのに、感謝の気持ちでいっぱいです」と喜びのコメント。脚本については「原作を尊重し ていただきながらも遊び心あふれる仕掛けがいっぱいで、とても楽しい」と満足な様子を見せた。

 本作でメガホンを取るのは、映画『彩恋 SAI-REN』や『放郷物語 THROES OUT MY HOMETOWN』の飯塚健。飯塚監督は、「荒川アンダー ザ ブリッジ」実写化の企画を初めて聞いたときのワクワク感を「一昨日のように覚えている」といい、同時にどんな脚本にしたら良いか悩んだようで、「生まれた ての羊のように震えた、あのぶるぶる感もまるで昨日のように覚えています」と緊張感が伝わるコメント。作品に対して真摯(しんし)な姿勢をうかがわせた。

 目下撮影中の本作だが、8歳から50代のスタッフとキャスト総勢100人が集う現場について、飯塚監督は「一丸となってわいわいやっておりますが、決し て『アットホーム』というぬるーい感じではなく、『適切な距離感』ならぬ、『適切な緊張感』を持って向かうべきゴールへひた走っている」と程よい気合で臨 んでいる様子。3月11日に発生した東日本大震災の影響で撮影は一時中断されたが、「未曾有の出来事もありましたが、われわれにやれることは一つしかな い、とそんな想いで完走したいと思います。ご期待いただければ、これ以上うれしいことはございません」と飯塚監督は謙虚に胸の内を明かした。なおキャスト は追って発表される予定。(編集部・小松芙未)

「荒川アンダー ザ ブリッジ」テレビドラマは今夏にMBS(毎日放送)とTBSで深夜に放送、映画は2012年春公開予定


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