『Biutiful』日本公開決定!アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督「シーンの一瞬に至るまで作り込んでいる」
Movie Walkerより(以下一部抜粋)>移民の困難な状況を描く『Biutiful ビューティフル』が6月25日(土)より日本公開されることが決まった。
【写真】主演のハビエル・バルデムは本作で第83回アカデミー賞主演男優賞にノミネートされた
バルセロナの闇社会で生きるウスバルは、自分が末期癌に侵されていることを知る。彼に残された時間は2ヶ月、父親として愛する子供たちのために男がとった決断。終わりを知った者だけが見せる、力強く美しい人間の姿とは。
本作のメガホンを取るのは、『アモーレス・ぺロス』(02)や『バベル』(07)のアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督。これまでの監督の作品に見られる群像劇スタイルから一変、本作では1つの街を舞台に、母国語で撮影することにこだわった。
そして、『ノーカントリー』(08)でアカデミー賞を受賞したハビエル・バルデムが、闇の中でもがき苦しみ、そして生きようとする主人公ウスバルを演じている。本作でカンヌ国際映画祭主演男優賞に加え、アカデミー賞主演男優賞にもノミネートされたハビエルは、「この作品は本当に長いパーソナルな旅であり、今まで演じてきた中で一番タフな役でした。脚本を読んだ時から自分の全てをさらけ出し、全身全霊で役に投じると決めた作品がノミネートされ、本当に光栄です」と、喜びのコメントを寄せている。
古くからの友人であるふたりは、長年にわたり互いに仕事することを懇願していた思いが本作によって形となった。本作の編集に1年2ヶ月を費やしたというアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督は、「ありとあらゆるシーンの一瞬に至るまで作り込んでいる。プレッシャーをかけるのは自分自身であって、他の誰でもないんだ。この作品は、あの時点(『バベル』撮影中)で、私が作りたかったものだ。あの瞬間、あの時間、自分が撮ったものに対して満足していたし、これ以上のものはできなかったと思っている」と、振り返った。