ピーター・ジャクソン監督、『ホビット』で映像革命宣言!通常の倍、毎秒48コマで撮影することを明かす

シネマトゥデイ より(以下一部抜粋)

>3月よりニュージーランドで撮影開始されている映画『ザ・ホビット(原題)/ The Hobbit』について、ピーター・ジャクソン監督が従来の毎秒24コマではなく48コマで撮影する方針をFacebookで明かしている。映画『アバター』のジェームズ・キャメロン監督も、今後は48-60コマで撮影することを主張しており、今後ハリウッドでは3Dとはまた一味違う映像改革が起こりそうだ。

 Facebookで今回の撮影を48コマにすることを報告したジャクソン監督は、「48コマで撮影すると、これまで以上に鮮明でスムーズな映像を撮ることができるんだ」とファンに向けて意図を説明。3D映画も48コマであればより観やすくなることを明らかにしている。24コマのときはキャラクターのスピーディな動きに対しコマ数が少ないために映像にブレが生じてしまうフィルムジャダーという現象が生じ、違和感を感じて目が疲れたり、頭が痛くなったりすることが起きたが48コマにすることである程度解消できるという。

 ピーター・ジャクソン監督は、ハリウッドが1920年代から変わらず1秒24コマのフレームレートで撮影されていることについては、テクノロジーとコストの問題が大きくかかわっていることも告白。だが、徐々に映画産業以外の分野では48-60コマの技術の用が進んでいる。ジャクソン監督は、自身が参加したハリウッドにあるユニバーサル・スタジオのアトラクション「キング・コング 360 3-D」で、すでに48コマ以上のクオリティーを求めて60コマでの撮影に挑戦していたことを明かしており、そのノウハウは本作の制作にも生かすこととなる。4

 48コマの撮影についてはワーナー・ブラザーズの協力が必須だったというジャクソン監督。あまたの苦難の乗り越えてようやく撮影にこぎ着けたが、48コマでの撮影という新技術にはまだまだ乗り越えなくてはいけない問題が山積みであることもわかっている様子だ。ジャクソン監督のこだわりが十二分に発揮されている今回の作品は、これまでの作品以上の驚きを与えてくれるに違いない。