やっと前年比より興収がアップしたボックスオフィス!インコが主人公の新作アニメが全米ナンバーワン! -4月18日版【全米ボックスオフィス考】
シネマトゥデイ より(以下一部抜粋)>人気アニメ映画『アイス・エイジ』のクリエイターたちの生み出したファミリーアニメ映画『リオ(原題)/Rio』がシリーズ4弾のホラー映画『スクリーム4』を見事にけ散らして全米ナンバーワンとなった。
3,826館・推定6,400スクリーンで大型ロードショーされ3,923万ドル(約33億3,455万円)をたたき出した本作は、故郷から遠く離れたアメリカの田舎町で少女に育てられているペットのインコが主人公のファミリーアニメ。(1ドル85円計算)
本作のイメージにぴったりのカラフルな色彩とサンバなどを基調にした陽気な音楽、そしてアン・ハサウェイ、ジェイミー・フォックス、ジェシー・アイゼンバーグらを筆頭とするセレブを声優に迎えたこの作品は、家族連れはもちろん若年層から年配層まで幅広い客層から支持を受けた。総合収益58パーセントが2,591館での3D上映によるもので、ハリウッドの3Dブームは今のところまだ健在といった状況だ。配給の20世紀フォックスの調べによると、映画を観に来ていた53パーセントが女性客、そして50パーセントが25歳以下という結果が出ている。
さて、第1位の『リオ(原題)/Rio』に半分以上の差を付けられて今週初登場で第2位に甘んじてしまったのは、人気ホラーシリーズの第4弾映画『スクリーム4』。1,869万ドル(約15億8,865万円)の収益をあげトップ3に食い込んだものの前作の映画『スクリーム3』デビュー週末が3,471万ドル(約29億5,035万円)だったことに加えて、『スクリーム4』は公開館数が3,305館・推定スクリーン数4,400であったことを考慮すると、今回の結果は非常に残念だといわざるを得ない。
先にも触れたが、今週第3位は先週のトップからダウンしてしまった『イースターラビットのキャンディ工場』で1,072万ドル(約9億1,120万円)。49.7パーセントの落下率となっている。
第4位は、先週第2位だった『ハンナ(原題)/Hanna』で728万ドル(約6億1,880万円)の売り上げ。公開後10日間で2,330万ドル(約19億8,050万円)の収益を記録している。
第5位は、トップ5の中における落下率の低さにおいては一番頑張った映画『ソウルサーファー(原題)/Soul Surfer』で727万ドル(約6億1,795万円)。サーフィン中にサメに襲われ片腕を失った少女が絶望のふちからはい上がって再びサーフィンの世界で成功するまでの実話を映画化した本作は、元気が出る良質映画として口コミが口コミを呼び、成功を収めた作品であるといっていいだろう。
ここ数か月スランプ気味だった全米ボックスオフィスは、今週になってやっと去年同時期と比べておよそ5パーセントアップ。しかし、今週末より公開予定のラインアップを見てみると上位ランクインしそうな映画が非常に少なく、また上位に食い込みそうな映画でも勢いに欠ける作品ばかりであるため、再びボックスオフィスの雲行きが心配される。
次回トップ5に入りそうな作品は、ディズニーの野生動物ドキュメンタリー映画『アフリカン・キャッツ(原題)/African Cats』。サバンナで生活するライオン一家とチーター一家を中心に野生の動物たちの生活にスポットを当てた作品。美しい映像と親子そろって楽しめる作品ということで、悪くない数字を稼ぎ出す可能性大である。