上昇志向の働く女性は性欲も食欲も物欲も旺盛!微妙な恋愛心を心理学者・植木理恵先生が分析
シネマトゥデイより(以下一部抜粋)>エッチだけの関係から始まる男女の恋についての映画『抱きたいカンケイ』で描かれる、男女の微妙な恋愛心理を、フジテレビ系で放映中の「ホンマでっか!?TV」などで活躍中の心理学者・植木理恵先生が分析した。
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本作でナタリー・ポートマンが演じるのは、真実の愛を信じず、体の関係だけという約束で男友達のアダム(アシュトン・カッチャー)とセックスフレンドになってしまう主人公・エマ。恋をする時間もないほど忙しい医師の彼女は、空いた時間を見つけては、病院のロッカーや車内などでエッチを楽しんでしまう、ちょっと過激な女性だ。植木先生は、バリバリ働いているエマのようなキャリアウーマンがエッチに積極的になる理由を、「英雄色を好む」という言葉に象徴されるように、「食欲・性欲・物欲というのは互いにリンクしている」からだという。
エッチはするけど、恋愛をするのは怖い……。実は、エマと同じように真剣な交際を不安がっているエリート志向のキャリアウーマンは多いよう。植木先生は、そんな女性の心理を「特にエリートの女性というのは、恋愛は、自分のプライドとか評価、価値などを試される場であると、仕事の延長上のように感じ、自分はどれくらいの価値だと査定されているような考え方をする」からだと分析する。
しかし、恋愛で傷つくことを恐れていては前に進むことはできない。エマのように男性との関係を、肉体だけの関係か、友達か、などと区切りをつけずにいられないことは、とても辛いことだと植木先生は言う。そんな人への処方箋は、自分なりの円グラフを書いてみることなのだそう。相手のことを何パーセント憎い、何パーセント愛しい、何パーセントかわいい、何パーセント結婚したい、何パーセント30年後も一緒にいたい、何パーセント会いたくないというのをグラフで書き出してみるのだ。「こんなにも複雑な、いろいろな感情を持っているんだなと自分を知ると楽になりますし、一番比重の大きいものに正直に向かっていくんです」というように、ちょっと知的な方法で複雑な自分の感情を知ることができれば、後悔しない恋愛へと最初の一歩を踏み出す勇気が持てるようになるかもしれない。
映画『ブラック・スワン』でアカデミー賞主演女優賞を受賞したナタリーと、デミ・ムーアの夫で人気スターのアシュトンの息ぴったりのカップルぶりも見どころのひとつ。植木先生も、「説教くさくなくて、理屈ではなく、そういうことってあるな、わかるわかる! と思える映画」と絶賛する、誰もが共感できて、ちょっと過激なラブコメディーで、男女のビミョーな恋愛心理を勉強してみてはいかがだろう。
映画『抱きたいカンケイ』は4月22日より新宿バルト9ほか全国公開