香港のアカデミー賞、香港電影金像奨授賞式にジャッキー・チェン、チョウ・ユンファらビッグスターたちが集結

シネマトゥデイより(以下一部抜粋)

>香港のアカデミー賞にあたる、香港電影金像奨授賞式が4月17日、香港文化センターにて開催。今年30回目を迎える香港映画界の一大イベントには、ジャッキー・チェンやチョウ・ユンファなど、ハリウッドでも活躍するビッグスターたちが集結。開演前にはあいにくの雨にも関わらず、レッドカーペットを歩きながらファンの歓声に応えた。

 開会宣言のスピーチを務めたのは、先日の東日本大震災救援チャリティ・イベントで、ジャッキーらと発起人を務めたエリック・ツァン。現在の日本の様子を、2003年新型肺炎SARSで混乱を極めた香港と重ね、両国に熱いエールを送る姿が印象的であった(ちなみに、最優秀アジア映画賞は松たか子主演の『告白』が受賞)。また、ジャッキーはデビュー直後から30年来に渡り、彼のマネージャーを務めたほか、多くのスターを生んだ功績を讃えられ、功労賞を受賞したウィリー・チェンを祝福した。

 当日、主演男優賞に輝いたのは、日本でも東京フィルメックスで上映されたアクション・サスペンス『密告者』のニコラス・ツェー。助演男優賞に輝いた『孫文の義士団』(現在公開中)に続き、二年連続の快挙を果たした彼には、大先輩であたるユンファから香港映画の未来を託すコメントも飛び出した。一方、最優秀主演女優賞には、時代劇サスペンス『狄仁杰之通天帝國(日本未公開)』のカリーナ・ラウ。ウォン・カーウァイ監督の『欲望の翼』などを経て、念願の初受賞だった彼女は、当日同席できなかった、夫トニー・レオンへの感謝の気持ちをコメントした。

 そして、ジャッキーとカリーナがプレゼンターを務めた最優秀作品賞など、全4部門に輝いたのは昨年、東京国際映画祭で上映された『ギャランツ~シニアドラゴン龍虎激闘~』。1970代に量産されたカンフー映画のオマージュである本作は、アンディ・ラウの出資により、若手監督コンビがベテラン俳優を起用して製作した、香港映画への熱い愛情に満ちあふれた一本。それだけに、一日でも早い日本公開が期待される。



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