> 人気グループ・SMAPの香取慎吾が主人公の赤おに・ナキの声を務める3DCGアニメーション映画『フレンズ もののけ島のナキ』の製作発表会見が25日、都内で行われた。友情の大切さを描く同作を振り返った香取は、自身にとって“どこまでも友達”だと思う存在を聞かれると「SMAPのほかのメンバーたち」と即答。「どこまでも友達と言えるし、友達を通り越した存在でもある」と“絆”を再確認した。

 同作は童話作家・浜田広介の『泣いた赤おに』を原案に、山崎貴監督が20年来の盟友である八木竜一監督と6年の構想期間を経て製作。ミニチュアセットをもとに作られたCG背景や、声優陣が先に収録した音声にあわせて画を製作する“プレスコアリング”の手法をとるなど日本では珍しい製作方法にこだわっている。

 物語の舞台は太古から化け物が住むと人々から恐れられている「もののけ島」。そこで孤独に暮らす赤おに・ナキ(香取)と、母親の病を治すため珍しいキノコを採りに島に忍び込んだ兄弟のうち取り残されてしまった弟の赤ん坊・コタケ(新堂結菜)、ナキの唯一の親友の青おに・グンジョー(山寺宏一)の共同生活をキッカケに、種族を超えた心の交流や友達への愛情を描く。

 香取はこの日初めて会った新堂に「小さい女の子だけど、今日見た映像だけでもかわいらしく声優としてお仕事していた。全編を通して結菜ちゃんにも注目したい」とデレデレの様子。また劇中では特徴的な声を披露しており、昨年の1月に山寺と2人で行ったという“プレスコ”で「当時、インフルエンザ明け一発目の仕事がこの声で、逆によかった。役が人間じゃないから靴を履いているのが気持ち悪くなって裸足になって、服もどんどん脱いでいって」と“野性的”な収録を振り返った。

 会見前には初公開となる3Dプロモーション映像の上映会も開催。ゴーヤもののけ・ゴーヤン役で映画声優に初挑戦した阿部サダヲは「さっきの映像では『えー!』とか『なんでー!?』しか言ってないけど、涙の出し方とかも自分より全然面白いなと思った」と自ら演じたキャラクターに対する嫉妬心をあらわにし、笑わせていた。

 会見にはほかに山寺、山崎監督、八木監督らが出席。映画『フレンズ もののけ島のナキ』は12月17日(土)より全国で公開