シネマトゥデイより(以下一部抜粋)

>アメリカの映画製作についての統計結果が非営利団体Film L.A.より発表され、ハリウッドを含むロサンゼルス州で撮影を行っている映画が前年比で5パーセント以上少なくなっていることが明らかになった。ミュー ジックビデオなどを含めた全体ではロサンゼルスで撮影を行うものの割合が増えているだけに、この結果はロケが多くなっているという昨今の映画制作事情を反 映しているのかもしれない。

 ハリウッドで撮影を行う映画は、前年の同時期に比べて、約5.3パーセント減少。これは数字に直すと2010年には929日あったロサンゼルスでの延べ 製作日数が、2011年には880日にまで減っていることになる。ミュージックビデオやコマーシャル、学生映画なども含めた数字では、1万1,087日か ら1万1,604日へと約4.7パーセント増加しており、ロサンゼルスでの撮影自体が減っているわけではなさそう。むしろセットを組んだスタジオ撮影より は、海外ロケを含む撮影を最近のハリウッド映画界は好んでいるのかもしれない。

 映画同様に数値の減少が見られるのは、ドラマなどのテレビ番組。全体で約3.7パーセント減少している。だが、この分野ではドラマ・リアリティー番組が 減っている一方で、スタジオ撮影が多いとされる「フレンズ」「フルハウス」に代表されるようなシットコムの撮影は前年比で約80パーセントも上昇している のが見て取れる。

 ほかにもミュージックビデオやコマーシャル、企業番組といったロケハンを必要としないジャンルは軒並み増加傾向にある様子。映画やテレビドラマといった分野は、製作費が潤沢なこともあり、海外ロケといった大仕掛けをすることが多いのかもしれない。