映画版『24』はビンラディンvs ジャック・バウワーか?トニー・スコット監督の電話とメールがパンク
シネマトゥデイより(以下一部抜粋)> テロリスト集団アルカイダの親玉で911の首謀者ともいわれていたウサマ・ビンラディンが米国秘密部隊に抹殺されアメリカ国民は興奮に包まれているが、その余波がすでにハリウッド映画業界にも及んでおり、ビンラディン殺害をあつかった、あるいはその話を基にした映画の製作話がさまざまなところで起こっている。
その先陣を切るのは、トニー・スコットが監督に決定した2012年公開予定の劇場版『24』である。ご存知のとおり「24」は日本でも大人気のテレビシリーズ。悪いやつは許さないジャック・バウアー対悪の権化ビンラディンの組み合わせはまさに「24」シリーズファンなら泣いて喜ぶコンビネーションといえ、製作側が放っておくわけがない。ビンラディンの死亡が報じられた瞬間からトニー・スコット監督は電話とEメールの嵐に見舞われ続けたという。また、「24」ファンのツイッター利用者たちの間では、ビンラディンの死と映画『24』を結びつけるべく、そのストーリー案が絶え間なく飛び交っていた。ちなみにトニー・スコット監督は戦地での実話を基にした映画『ブラックホーク・ダウン』も手がけており、戦闘地の臨場感を出す独特の手法は監督のトレードマークにもなっており、ビンラディン征伐を盛り込んだ映画『24』のストーリーに期待が高まっている。
また、去年映画賞を総なめにして時の人となった映画『ハート・ロッカー』のキャスリン・ビグロー監督とプロデューサーのマーク・ボール氏も例外ではない。オスカー受賞以前3年前から、特殊部隊員の手記を基にビンラディン探しを題材にした映画を企画していたのだが、今回実際にビンラディンが死亡したというニュースをきっかけにこの映画は一躍注目を浴びだした。今年半ばに予定されている撮影に向けてストーリーを実際のビン・ラディン死亡に見合う結末に変えなければならないという課題も残っているが、作品自体はほぼ実際に撮影に入れる状態になっているということで、現在の状況から見ても最高のタイミングといえる。いずれにせよ、新たな脚光を浴びだしたプロジェクトである。