ロイター より(以下一部抜粋)

>米カリフォルニア州のアーノルド・シュワルツェネッガー前知事(63)に隠し子がいた騒動で、前知事との子どもをもうけた女性スタッフの身元が判明した。

 この女性は前知事の自宅で家政婦として働いていたミルドレッド・バエナさん(50)。同州ベーカーズフィールドの住所が登録されている。

 一部報道によると、バエナさんの自宅はシュワルツェネッガー前知事が昨年購入した。報道陣は18日にバエナさんの自宅に詰め掛けたが、自宅には誰もいなかったという。

 前知事の代理人はコメントを控えており、関係者のプライバシー尊重を呼び掛ける17日の発表に言及した。

 一方で、芸能サイトTMZドットコムは隠し子のものとされる出生証明書を暴露。1997年10月に誕生した男児は現在13歳で、証明書が本物だった場合、この隠し子は前知事の妻マリア・シュライバーさんが第4子のクリストファー君を出産した1週間後に誕生していたことになる。

 芸能サイト「レーダーオンライン」がスター誌と共同で行った調査によると、勤続20年だったバエナさんは今年1月、結婚生活を守ろうとする前知事によって解雇されていたもよう。これまでバエナさんはロサンゼルス・タイムズ紙に対し、家政婦を引退したと述べていた。

 前知事と別居中のシュライバーさんは17日夜、人気トーク番組「オプラ・ウィンフリー・ショー」最終回の収録に登場し、隠し子が発覚してから初めて公の場に姿を見せた。

 また、コメディアンにとって、今や精液(スパーム)とかけた「スパーミネーター」というあだ名で呼ばれるシュワルツェネッガー前知事は格好の「ネタ」となっている。

 前知事の友人で人気司会者のジェイ・レノは番組「トゥナイト・ショー」で17日、「(前知事は)秘密を10年以上にわたって隠していた。これは本当に驚きだ。彼がそれほど優れた俳優だとは思っていなかった」と冗談を飛ばした。

 コメディアンのコナン・オブライエンも、前知事が俳優時代に主演した1994年の映画「ジュニア」に触れ、「(前知事には)話題にしたくない2つの『ジュニア』がある」と茶化した。前知事は同映画で新薬開発中に妊娠してしまう男性を演じている。

 今回の騒動を受け、シュワルツェネッガー前知事のハリウッド復帰計画の行方にも関心が集まっているが、復帰作とされる映画「Cry Macho(原題)」とアニメ番組「The Governator(同)」のプロデューサーはハリウッド・リポーター誌に対し、当初の計画通りにスケジュールを進めると述べた。