松本人志の初監督作『大日本人』のハリウッドリメイクが決定!『アイ・アム・レジェンド』プロデューサー、『タイタンの戦い』脚本家が参加

シネマトゥデイより(以下一部抜粋)

 NHKの情報番組「あさイチ」で、「ハリウッドからすごい話が来ていて……、すべてを3日後に発表します」と発言したことが話題になっていた松本人志 (ダウンタウン)だが、そのコメントの真相は松本の初監督作『大日本人』のハリウッドリメイクの決定だということが、よしもとクリエイティブ・エージェン シーより発表された。

 松本の初監督作『大日本人』のリメイク権を獲得したのは、ハリウッドメジャーのコロンビア・ピクチャーズ。本作の製作を手掛けた吉本興業によると、リメ イク権の契約が締結されたのは今春のこと。同社は松本の作家性を高く買っており、作品のオリジナリティーが認められた形だが、その背景には、ブラッド・ ピット、キャメロン・ディアスなどが所属するハリウッド4大エージェンシーの一つ、クリエイティブ・アーティスツ・エージェンシー(CAA)と吉本興業が 2009年に包括提携を行ったことで、ハリウッドとのパイプをつなげやすかった状況もあったようだ。

 ハリウッドリメイク版プロデューサーには、ウィル・スミス主演の『アイ・アム・レジェンド』や『ワイルド・スピード』シリーズ、海外ドラマ「プリズン・ ブレイク」「TRU CALLING トゥルー・コーリング」などを手掛けたニール・H・モリッツが担当。さらに脚本家として『タイタンの戦い』『イーオン・フラックス』などを手掛けたフィ ル・ヘイとマット・マンフレイディの参加が決定している。ただし、その他のメインスタッフ、キャスト、公開規模などの詳細は現時点では未定。松本自身が監 督、脚本、スタッフ等でリメイク版にかかわる予定は現時点ではないという。

 日本では2007年に公開され、動員90万人、興収12億円を突破した本作。松本自身が「海外では松本人志監督として評価してもらっている」と自負する 通り、第60回カンヌ国際映画祭の監督週間でワールドプレミア上映されたのを筆頭に、トロント国際映画祭、ロッテルダム国際映画祭、釜山国際映画祭など 20もの海外映画祭で上映された。

 さらにアメリカでは、2008年4月から2009年11月まで、全米26都市で上映。一般の人々が映画について採点する世界的に有名な映画批評サイト 「ロッテン・トマト」では、6月4日の時点で満足度77パーセントという高い数値を記録している。このアメリカ上映時にはすでに、メジャースタジオ複数社 からオファーの手が上がっていたとのことで、アメリカにおける本作の期待の高さがうかがい知れる。関係者によると、松本自身、このオファーに喜びを隠せな い様子とのことで、シュールでオリジナリティーあふれる松本ワールドが海外でどのように生まれ変わるのか、期待したい。(取材・文:壬生智裕)

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