オリコンより(以下一部抜粋)

>6の岡田准一が映画『天地明察』(滝田洋二郎監督、2012年秋公開)に主演することが13日、明らかになった。書店員が選ぶ『本屋大賞』などを受賞した作家・冲方丁のベストセラー小説の映画化。監督は『おくりびと』で2009年米アカデミー賞外国語映画賞を受賞した、あの滝田監督が2年ぶりに満を持して受賞後初メガホンを取る。江戸時代前期、新たな暦を作る大事業に挑んだ主人公・安井算哲(後の渋川春海)を演じる岡田は「多くの方々に支えられ、まっすぐに生き、生涯を懸けて改暦という事業に邁進する男を、心を込めて演じたい」と意気込む。算哲を支えるヒロイン・えん役に、女優・宮崎あおいの出演も決まった。

『2010年本屋大賞』発表会での冲方丁氏

 岡田と宮崎は2008年公開の映画『陰日向に咲く』以来、2度目の共演。宮崎は岡田について「傍らにいるとなんだかホッとする方なので、その心地よい空気感の中で素敵な瞬間がたくさん生まれたらいいな」と語る。16日にクランクインを控え、「滝田監督の言葉によって“えん”という女性をリアルに感じることができているので、彼女として生きられる日々がとても楽しみ」と準備万端だ。撮影は8月中旬まで行われる予定。

 算哲の強力な理解者である水戸藩主・水戸光圀役で中井貴一、算哲に改暦事業を命ずる会津藩主・保科正之役で松本幸四郎、ほか佐藤隆太、市川亀治郎、笹野高史、岸部一徳、横山裕、渡辺大、白井晃、市川染五郎らが脇を固める。

 800年にわたり使用されてきた暦の誤りを見抜いた算哲は、「日本独自の暦」を作り上げようと立ち上がる。しかし、それは暦を司る権力=朝廷への挑戦を意味していた。その上、暦の作成には正確に星の動きを知り、途方も無い計算を極めねばならず、まさに天と地への挑戦だった。妻や家族、算術や天文学に魅入られた多くの仲間たちに支えられ、権力の度重なる理不尽な仕打ちを受けながらも、生涯を賭けて挑んだ男の物語。