あ、ちなみにこの前見た「ゾンビランド」も言ってることは全く同じね。深みは全然違うけれど。どっちかってーと「ゾンビランド」が本当に言いたいことは「何 かむしゃくしゃすることがあったらもの(或いはゾンビ)ぶっ壊して憂さを晴らせ」にしか思えなかったけど。気分爽快なゾンビ映画ってのも珍しいわ。

「ゾンビランド」でジェシー・アイゼンバーグが演じた役って「ソーシャル・ネットワーク」の役とほぼ一緒。ワリと決まった型があるような感じ。でもそれで 「ゾンビランド」ではしっかり笑いをとっているのがエライ。「ソーシャル」では嫌われた挙げ句に同情を買う役だったのだが(本人には無用だけど)

「ゾンビランド」ではウッディ・ハレルソンが「ナチュナル・ボーン・キラーズ」の 自分の役のパロディみたいなキャラを演じていたわけだけど、ジェシーってば「ソーシャル・ネットワーク」のセルフパロディを先取りしていたわけだね。キャラとして強いのは絶対実在の「ソーシャル~」の方だから。

なんちゅーか、あれだけひたすら破壊行為に終始しててかえってそれが痛快っていう映画は「グレムリン」以来かね~? 「グレムリン」では無意味な破壊行為 を行っていたのはグレムリンの方だったけど、「ゾンビランド」では人間の方だってのが違うけど。人間、進化したのか堕ちたのか。

まあ、ある意味、それが人間の本質とも言えますね。捕食行動やサバイバル以外の目的で破壊行為ができるのはね。人、名づけてそれを文化という。同じゾンビものでもロメロが描くと哲学的になるんだけどねえ、「ゾンビランド」は脳天気なだけだったわ。

「ゾンビランド」と似たようなシチュエーションで、こないだテレビで見た映画に「フェーズ6」があるけど、こっちは全然救いがなかったなー。憂鬱になるだけで哲学的にもなれなかったし、クリス・パインにも魅力が感じられなかったもんね。

それだったら見てる間は楽しめる「ゾンビランド」の方がずっといいのは確かだわ。ビル・マーレイは出てくるし、アビゲイル・ブレスリンは相変わらず可愛かったしね。

それにしてもアビゲイルは最近噂を聞かないけれどどうしたのかしら、と思って調べたら「ランゴ」に声で出てるらしい。15歳じゃあ、そろそろ子役もできな いのね。あのダコタ・ファニングも高校卒業ですでに子役じゃないし。目下旬の美少女といえばやっぱりクロエ・グレース・モレッツになるのね。

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