> 人気グループ、SMAPが9月9日に埼玉・所沢市の西武園ゆうえんちで無料ファンミーティングを開催することが19日、分かった。20年前の9月8日にデビューイベントを行った思い出の地に、20年ぶりに帰ってくる。他の全国4都市では有料ファンミーティングを開き、8月17日にはファン投票で収録曲を決めるベスト盤「SMAP AID」を発売。その収益金の一部を、東日本大震災の復興支援として寄付することも決まった。

 1991年に「Can’t Stop!!-LOVING-」でCDデビューして20年。記念すべき年は未曾有の大震災に見舞われたが、SMAPならではの企画で被災地支援することになった。

 デビュー記念日の9月9日に、西武園ゆうえんち・波のプールでファンミーティング開催が決定した。同所はデビュー前日の91年9月8日に、デビュー曲披露と握手会を行った思い出の地。

 このとき台風の影響で機材トラブルが発生し、歌唱途中で音声が切れるハプニングがあった。そんなこともあって、今でもファンの間で語り草になっており、メンバーにとっても思い入れが深いイベントだった。国民的グループに成長して20年がたち、ファンイベント開催で初心に帰る意味合いが込められた。

 このイベントには1万人を無料招待するが、参加抽選券が封入されるのが8月17日発売のアルバム「SMAP AID」だ。英語で援助・救援の意味で、震災の復興支援の思いを込めた。

 特設サイトで投票を受け付け、上位曲を収録する同グループでは初の試み。震災以降、レギュラーのラジオ番組などに「SMAPの曲に励まされた」といった声が数多く寄せられたため、「少しでもみんなを勇気づけたい」とのメンバーの希望で“ファンが選ぶベスト盤”を制作することに。

 他に、ファンクラブ加入者限定で8月14日に福岡、同17日に札幌、同27日に神戸、9月4日に名古屋の4都市8公演で有料ファンイベントも開催。全収益はジャニーズ事務所の復興支援プロジェクト「Marching J」を通じて被災地へ寄付される。

 リーダーの中居正広(38)は「ファンミーティングは新しい試みで、今から楽しみ。アルバムもどんな曲があがってくるか楽しみです」と力を込めた。SMAPにも、ファンにも、熱い夏となる。