「スカイライン~」に比べたら格段に上出来なのが「ビッグ・バグズ・パニック」だったな。これや「ゾンビランド」なんかはコメディーだから同じ土俵で語っちゃいけないのかもしれないけれど、少なくともアンチヒーロー型主人公の成長物語になってる分、私なんかは共感しやすい。

「ビッグ・バグズ・パニック」や「ゾンビランド」の主人公は男性としての魅力に欠ける人物として設定されていて、そんな男が可愛い彼女を手に入れるためには地上に存在する他の全ての男が死に絶えなきゃありえんという理由で、物語の世界が壊滅に追い込まれているわけですよ。だから説得力があるの。

厳密には地上最後の男じゃなくてもよくて、とりあえずそのグループ内でのステータスが築ければ女性に振り向いて貰える存在になるわけですよ。それまでは鼻もひっかけられなかった存在からすれば、それは立派な地位向上。一種の成長物語として成立します(←ホントかよ)。


ところが「スカイライン」では主人公は、(ニコラス・ツェー+エイドリアン・ブロディ)÷2-3ぐらいの二枚目で背も高くスタイル抜群。当然美人の彼女がいて仕事もできて順風満帆。だったらウィル・スミス並の活躍をするかというと、これが全然そうでもないのね。

私にとって一番つまらないのはそこでしょうか。ジェイソン・ベアぐらい美しかったら何もしないで立ってるだけでも(@「D-Wars」)許しちゃうんです けどね。リアルさを追求したというのなら、「ザ・ロード」のヴィゴ・モーテンセン見てから出直して来いって感じで。主人公の存在意義がわからん。


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