ハリウッドチャンネル
より(以下一部抜粋)
> 人間をムカデにしようと企むマッドサイエンティストの暴走を描くオランダ制作のホラー映画「ムカデ人間」で、ムカデ人間第一号でありかつ、その先頭を務めるという快挙を成し遂げたアメリカ在住の日本人俳優・北村昭博に話を聞いた。
【関連写真】「ムカデ人間」で海外映画初のリアル関西弁が炸裂! 役作りのヒントは「亀田兄弟の父」
“人間を繋げてムカデにしてしまう”というぶっ飛び過ぎて爆笑してしまう内容と、インモラルな描写がアメリカでは大ウケ。あのクエンティン・タラン ティーノも「最高だ!」と絶賛し、イギリスではパート2の上映が禁止という措置が取られたことで、日本公開前から話題の本作。北村はどこからともなく拉致 され、果てにはアメリカ人美女二人をお尻に、ムカデ人間に改造されてしまう日本人男性を熱演している。
ショッキングな内容ももちろんだが、本作がアメリカで熱狂的な支持を得た理由の一つに北村の魅力がある。海外映画での日本人の描き方は、礼儀正しく、 寡黙なサムライがほとんど。しかし本作にそれは当てはまらない。画面に映っているときも映っていないときも、北村は監禁された屋敷から逃げようともがき、 マッドサイエンティストに「ドイツ人の変態野郎が!」「ソーセージ食ってろ!」など罵詈雑言を浴びせるのだ。
「台本をもらったときに、僕の役は50代くらいのサラリーマン。それではあまりにも典型的過ぎると思ったので、日本語セリフも含めてキャラを練り直し た」という北村。面白い日本人像を作るためのヒントをYouTubeで探していた彼の目に、とある映像が飛び込んだ。それはテレビ朝日系「スーパーモーニ ング」で放送された、ボクシングの亀田兄弟に対して物申すやくみつると亀田史郎氏のケンカ寸前の激論シーンだった。それを見た瞬間に「朝の番組なのに『殺 すぞ!』とか『なんだコラ!』とか怒鳴り合っているんです。こんな怖い大阪のおっさんがヨーロッパ映画に出てきたら、相当面白いはずと思った」と振り返 る。ちなみに監督に打診したところ「即答でOKでした」とのこと。
北村が演じているのは生粋の日本人で、劇中では日本語しか話さない。数々の罵詈雑言は日本語がわかれば面白いが、海外では当然のように字幕だ。もちろ ん本来の意味通り訳せない言葉も出てくる。しかしそこは「監督もその点を理解していて、例えば小さな牢屋に閉じ込められたときに言う『火事場のクソ力』と いうセリフは『日本人をコーナーの隅に追いやるととんでもないことをするぞ』という意味不明な説明になっていたり。劇場中が大爆笑でしたよ」と抜群のセン スでクリアした。
公開当時、アメリカでは若い世代を中心に「お前は『ムカデ人間』を見たか?」が一つの合言葉のようになり、あの人気アニメ「サウスパーク」でもパロ ディ化された。北村自身も「道を歩いていると、近所のおばちゃんに『あんた、ムカデ人間よね!?』と声をかけられた」と今では全米中の有名人だ。今後の目 標を聞くと「めちゃくちゃロマンティックな作品に出たい」と目を輝かせた。
映画「ムカデ人間」は7月2日より、シネクイントにてレイトショー公開(全国順次)。
> 人間をムカデにしようと企むマッドサイエンティストの暴走を描くオランダ制作のホラー映画「ムカデ人間」で、ムカデ人間第一号でありかつ、その先頭を務めるという快挙を成し遂げたアメリカ在住の日本人俳優・北村昭博に話を聞いた。
【関連写真】「ムカデ人間」で海外映画初のリアル関西弁が炸裂! 役作りのヒントは「亀田兄弟の父」
“人間を繋げてムカデにしてしまう”というぶっ飛び過ぎて爆笑してしまう内容と、インモラルな描写がアメリカでは大ウケ。あのクエンティン・タラン ティーノも「最高だ!」と絶賛し、イギリスではパート2の上映が禁止という措置が取られたことで、日本公開前から話題の本作。北村はどこからともなく拉致 され、果てにはアメリカ人美女二人をお尻に、ムカデ人間に改造されてしまう日本人男性を熱演している。
ショッキングな内容ももちろんだが、本作がアメリカで熱狂的な支持を得た理由の一つに北村の魅力がある。海外映画での日本人の描き方は、礼儀正しく、 寡黙なサムライがほとんど。しかし本作にそれは当てはまらない。画面に映っているときも映っていないときも、北村は監禁された屋敷から逃げようともがき、 マッドサイエンティストに「ドイツ人の変態野郎が!」「ソーセージ食ってろ!」など罵詈雑言を浴びせるのだ。
「台本をもらったときに、僕の役は50代くらいのサラリーマン。それではあまりにも典型的過ぎると思ったので、日本語セリフも含めてキャラを練り直し た」という北村。面白い日本人像を作るためのヒントをYouTubeで探していた彼の目に、とある映像が飛び込んだ。それはテレビ朝日系「スーパーモーニ ング」で放送された、ボクシングの亀田兄弟に対して物申すやくみつると亀田史郎氏のケンカ寸前の激論シーンだった。それを見た瞬間に「朝の番組なのに『殺 すぞ!』とか『なんだコラ!』とか怒鳴り合っているんです。こんな怖い大阪のおっさんがヨーロッパ映画に出てきたら、相当面白いはずと思った」と振り返 る。ちなみに監督に打診したところ「即答でOKでした」とのこと。
北村が演じているのは生粋の日本人で、劇中では日本語しか話さない。数々の罵詈雑言は日本語がわかれば面白いが、海外では当然のように字幕だ。もちろ ん本来の意味通り訳せない言葉も出てくる。しかしそこは「監督もその点を理解していて、例えば小さな牢屋に閉じ込められたときに言う『火事場のクソ力』と いうセリフは『日本人をコーナーの隅に追いやるととんでもないことをするぞ』という意味不明な説明になっていたり。劇場中が大爆笑でしたよ」と抜群のセン スでクリアした。
公開当時、アメリカでは若い世代を中心に「お前は『ムカデ人間』を見たか?」が一つの合言葉のようになり、あの人気アニメ「サウスパーク」でもパロ ディ化された。北村自身も「道を歩いていると、近所のおばちゃんに『あんた、ムカデ人間よね!?』と声をかけられた」と今では全米中の有名人だ。今後の目 標を聞くと「めちゃくちゃロマンティックな作品に出たい」と目を輝かせた。
映画「ムカデ人間」は7月2日より、シネクイントにてレイトショー公開(全国順次)。