> 「SMAP」の香取慎吾(34)が2日、大阪・なんばグランド花月で上演された吉本新喜劇に出演した。ジャニーズ事務所のタレントが新喜劇の舞台に立つ のは初めてだったが、股間を急襲する島田珠代(41)のギャグ「チ~ン」を堂々と受け止め、“おかわり”までおねだりするなど、爆笑の連続。 「『SMAP』のコンサートより緊張した」と初体験に戸惑いつつも、コメディアンとしての資質を見せつけた。
  ◇  ◇
 香取の登場は全くのサプライズ。コテコテの世界にいきなり現れたスーパーアイドルに「え~っ!?」というどよめきが1分近く続いた。

 主演映画「こちら葛飾区亀有公園前派出所 THE MOVIE 勝どき橋を封鎖せよ!」(8月6日公開)のPRでの飛び入り出演。住人によるトラブルが 続くマンションをパトロールに来た設定で「葛飾区亀有公園前派出所より大阪の花月交番に出張で参りました両津勘吉です」とあいさつすると、どよめきが一気 に大歓声に変わった。

 事前に新喜劇のDVDを3枚連続で見てイメージトレーニングを積んできたが、本番前に1回打ち合わせをするだけという新喜劇特有のけいこ量の少なさに、不安な表情も見せていた香取。

 しかし、舞台に出れば独壇場。男性の股間を「チ~ン」と指ではじく珠代のギャグも堂々と受けきり「…本当に(あそこに)指を当てるんですね」と困惑気味 にささやいて笑いを増幅。自ら両手と股間を大きく広げ、珠代に“おかわり”をおねだりする動きまで見せ、爆笑を生み出した。

 また、池乃めだか(67)には「ずっと(身長的に)子どもみたいな方だと思ってましたが、近くで見るとお年寄りなんですね」と絶妙なアドリブを発射。舞 台から去り際には「防犯のために貼っておいてください」と映画のチラシを取り出すなど、約5分間の出演ながら、エンターテイナーぶりを存分に見せつけた。

 めだかも「あんなにアドリブが出て、空気のわかってる人は珍しい。びっくりしました」と絶賛した。

 本番前の不安がうそのように、終演後は「緊張したけど楽しかった。夢のようだった。新喜劇大好き」と笑顔で新喜劇デビューを振り返った。この模様は8月6日のMBSテレビ「よしもと新喜劇」(後0・54)で放送される。