cinemacafe.netより(以下一部抜粋)
スタジオジブリ最新作『コクリコ坂から』の完成披露会見が、物語の舞台となった劇中に登場する横浜市のホテルニューグランドにて行われ、声優を務めた長澤まさみと岡田准一(V6)、宮崎吾朗監督、鈴木敏夫プロデューサーが揃って出席した。
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高校生ながら下宿を切り盛りする少女・海と不思議な魅力を持った少年・俊の青春が、東京オリンピックを控えた高度成長の時代を背景に瑞々しく描かれる。物語の舞台は横浜で、海と俊が連れ立って山下公園を歩く描写もあり、当時のホテルニューグランドや氷川丸の姿も描かれている。
主人公の海を演じた長澤さんは「小さい頃からジブリ作品が大好きだったんですが、まさか自分が主人公の声を演じることができるなんて、とびっくりしました」と感激を語る。意気込みそのままに最初に「あまりに張り切って声を張ったら、監督から『そんなんじゃない』と言われまして…。その後、『普通にしゃべってみて』と言われて普通に話したら、それがイメージに合っていたようなんですが『(話し方が)無愛想だね』、『どんどん不愛想にやって』と言われました。2日間ほとんど『無愛想に』ということを求められました」と収録の苦労を明かしてくれた。
鈴木プロデューサーは「最初にまさみちゃんに喋ってもらったときは『これはミスキャストだ』と吾朗くんと顔を見合わせた」そうだが、その後の暗く無愛想な“素”の声がぴったりハマったよう。
一方の岡田さんは『ゲド戦記』に続いてのジブリ作品および吾朗監督との仕事となったが「親子2代にわたる物語ということで、僕は『ゲド戦記』にも参加してるし、宮崎監督の親子2代の物語を知っている分、オファーをいただいて『本当に僕でいいのか考えてほしい』と言ったんです。やると決めたからには監督の覚悟の力になれるように頑張りたい、という気持ちで臨みました」と覚悟を明かした。海が“無愛想”な半面、岡田さん演じる相手役の俊に対しては「不器用に」という指示があったそう。「『高倉健さんみたいに』と言われましたが、CMでは『不器用』と言ってますが高倉健さん自身が不器用なわけではないと思うので、混乱しました」と苦笑交じりにアフレコをふり返った。
今回、脚本を父の宮崎駿が担当したが、吾朗監督は「『ゲド戦記』のときは素人として始めて『この1作ができればいいや』という気持ちでしたが今回は最初からプレッシャーがあり、1本目以上に映画を作る苦しみを知った。初めてスタートラインに立てたような気がします」と晴れ晴れとした表情。
鈴木プロデューサー曰く「宮崎駿は『2本目が勝負。これがダメなら監督なんてやめちまえ』と言っていたのでどんな感想持つかハラハラしてました。素直に『よかった』なんて言うはずはないと思ってましたが、観終わっての第一声は『おれの作った俊はあんなに不器用じゃない。あれじゃまるで吾朗だ』でした」とのこと。また吾朗監督へのメッセージとして駿監督は「おれをもっと脅かしてみろ」と語ったとか。これに対して吾朗監督は「おもわず『死ぬなよ』と言ってしまいました」と偉大なる父への複雑な思いを垣間見せた。
また、鈴木プロデューサーは、NGO「ピースウィンズ・ジャパン」(大西健丞代表)の要請を受けて本作を携えて陸前高田市などの被災地を回ったことを発表。宮崎駿監督と、「エヴァンゲリオン」シリーズで知られ、ジブリ作品の『風の谷のナウシカ』にも参加している庵野秀明も同行したそうで、本作の上映のほか、トトロが描かれた色紙へのサインなども行ったという。「涙を流して喜んでもらい、嬉しかったです」と現地で鑑賞した被災者の反応も明かした。
『コクリコ坂から』は7月16日(土)より全国東宝系にて公開。
スタジオジブリ最新作『コクリコ坂から』の完成披露会見が、物語の舞台となった劇中に登場する横浜市のホテルニューグランドにて行われ、声優を務めた長澤まさみと岡田准一(V6)、宮崎吾朗監督、鈴木敏夫プロデューサーが揃って出席した。
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高校生ながら下宿を切り盛りする少女・海と不思議な魅力を持った少年・俊の青春が、東京オリンピックを控えた高度成長の時代を背景に瑞々しく描かれる。物語の舞台は横浜で、海と俊が連れ立って山下公園を歩く描写もあり、当時のホテルニューグランドや氷川丸の姿も描かれている。
主人公の海を演じた長澤さんは「小さい頃からジブリ作品が大好きだったんですが、まさか自分が主人公の声を演じることができるなんて、とびっくりしました」と感激を語る。意気込みそのままに最初に「あまりに張り切って声を張ったら、監督から『そんなんじゃない』と言われまして…。その後、『普通にしゃべってみて』と言われて普通に話したら、それがイメージに合っていたようなんですが『(話し方が)無愛想だね』、『どんどん不愛想にやって』と言われました。2日間ほとんど『無愛想に』ということを求められました」と収録の苦労を明かしてくれた。
鈴木プロデューサーは「最初にまさみちゃんに喋ってもらったときは『これはミスキャストだ』と吾朗くんと顔を見合わせた」そうだが、その後の暗く無愛想な“素”の声がぴったりハマったよう。
一方の岡田さんは『ゲド戦記』に続いてのジブリ作品および吾朗監督との仕事となったが「親子2代にわたる物語ということで、僕は『ゲド戦記』にも参加してるし、宮崎監督の親子2代の物語を知っている分、オファーをいただいて『本当に僕でいいのか考えてほしい』と言ったんです。やると決めたからには監督の覚悟の力になれるように頑張りたい、という気持ちで臨みました」と覚悟を明かした。海が“無愛想”な半面、岡田さん演じる相手役の俊に対しては「不器用に」という指示があったそう。「『高倉健さんみたいに』と言われましたが、CMでは『不器用』と言ってますが高倉健さん自身が不器用なわけではないと思うので、混乱しました」と苦笑交じりにアフレコをふり返った。
今回、脚本を父の宮崎駿が担当したが、吾朗監督は「『ゲド戦記』のときは素人として始めて『この1作ができればいいや』という気持ちでしたが今回は最初からプレッシャーがあり、1本目以上に映画を作る苦しみを知った。初めてスタートラインに立てたような気がします」と晴れ晴れとした表情。
鈴木プロデューサー曰く「宮崎駿は『2本目が勝負。これがダメなら監督なんてやめちまえ』と言っていたのでどんな感想持つかハラハラしてました。素直に『よかった』なんて言うはずはないと思ってましたが、観終わっての第一声は『おれの作った俊はあんなに不器用じゃない。あれじゃまるで吾朗だ』でした」とのこと。また吾朗監督へのメッセージとして駿監督は「おれをもっと脅かしてみろ」と語ったとか。これに対して吾朗監督は「おもわず『死ぬなよ』と言ってしまいました」と偉大なる父への複雑な思いを垣間見せた。
また、鈴木プロデューサーは、NGO「ピースウィンズ・ジャパン」(大西健丞代表)の要請を受けて本作を携えて陸前高田市などの被災地を回ったことを発表。宮崎駿監督と、「エヴァンゲリオン」シリーズで知られ、ジブリ作品の『風の谷のナウシカ』にも参加している庵野秀明も同行したそうで、本作の上映のほか、トトロが描かれた色紙へのサインなども行ったという。「涙を流して喜んでもらい、嬉しかったです」と現地で鑑賞した被災者の反応も明かした。
『コクリコ坂から』は7月16日(土)より全国東宝系にて公開。