> ロックバンド、X JAPANが4日(日本時間5日)、ドイツ・ベルリンのコロンビアホールで初欧州ツアーのファイナル公演を迎えた。1週間で4カ国を 転戦し、攻撃的な感情むき出しのパフォーマンスで現地ファンを圧倒した。終演後、サンケイスポーツの電話取材に応じたリーダーのYOSHIKIは、早けれ ば来年にも日本でドームツアーを行う構想をぶち上げ、「ここまできたらやるしかない。世界を獲る!!」と熱く宣言した。

 欧州ツアーを完走したX JAPANが、さらに強くなって日本に帰ってくる。

 終演後、バスでロンドンへ移動中、電話取材に応じたYOSHIKIは「ベルリンも北米ツアー以上に盛り上がって感動しました。これで先が見えた。欧州ツ アーは大成功だったと思います」と感慨深げに振り返り、「次のライブは(8月13、14日)日本での『サマーソニック』。まだ話を進めている最中で正式に 決まっていませんが、ドームツアーを考えています。日本のファンの方々が応援してくれて、ここまで来られたので」と明かした。

 現在、世界各国30カ所以上から公演オファーが寄せられ、9月に南米、10月からは初のアジアツアー、来年には北米&欧州ツアー第2弾が決定。「どのツ アーも第3弾まで考えている。このツアーで、ようやく扉が開いた程度。これから頑張らないと。ひと皮も、ふた皮もむけたX JAPANを見せられるように したい」と意気込んだ。

 ベルリン公演では約4000人の大歓声の中、世界デビューシングル「JADE」や新曲「Born To Be Free」、「X」などを、感情あらわな ド迫力パフォーマンスで存在感を見せつけ、現地ファンを圧倒した。YOSHIKI自身も、鬼気迫るドラムプレーで魅せた。

 今回のツアーは、日本公演ならば数百人動員するスタッフの数を、たった28人で臨み、メンバー自らが楽器をチューニング。移動も、メンバーとスタッフがバス2台を使って行うなど、団体行動でやり遂げた。初心に戻って一致団結したことで、“チームX”の絆は一層深まった。

 「やっとバンドらしくなって戦闘態勢に入った。サマソニも大暴れします」とYOSHIKI。確実に進化を遂げた無敵のロックバンドが新たな歴史を刻んだ。