シネマトゥデイより(以下一部抜粋)

> 国際的アクションスターのジェット・リー本人が、カンフーを封印し、ノーギャラで出演した感動作『海洋天堂』について、出演に至るまでの思いなどを語るインタビュー映像が、予告編と共に公開された。

 映画『海洋天堂』では、病により余命がわずかとなった男性シンチョン(ジェット)と彼が男手ひとつで育てた自閉症の息子ターフーの(ウェン・ジャン)きずなが描かれる。ジェット得意の武術アクションは一切登場しない。監督のシュエ・シャオルーの14年間にわたるボランティア経験を反映した脚本を読み、大泣きしたという彼はインタビューで「非常に感動的な父と子の物語」とストーリーを絶賛。「ぜひとも自分が出演して監督の思いを伝えたいと思った」とノーギャラでの出演を決意した理由を述べている。


 チェン・カイコー監督の映画『北京ヴァイオリン』の脚本家として知られるシャオルー監督は、武術では解決できない厳しい現実を突きつけられた父親が、息子に一人で生きていくすべを教える姿を、どこかユーモラスに、慈しみあふれた視線でとらえていく。そして監督の下には、ジェットの熱い思いに応えるように、ウォン・カーウァイ監督とのタッグで有名な撮影監督クリストファー・ドイルや作曲家の久石譲など一流のスタッフが集結した。


 ジェットの新たな一面と、父と子の姿を通して、人間の本来の優しさや強さとは何なのかを語るストーリーを、美しい映像と音楽と共に届けてくれそうな本作。夏の暑さを和らげる、さわやかな風のような感動を与えてくれる一本になりそうだ。


映画『海洋天堂』は7月9日よりシネスイッチ銀座ほか全国順次ロードショー


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