シネマトゥデイ より(以下一部抜粋)

> 人気ライトノベル「涼宮ハルヒ」シリーズの、先日発売された最新作「涼宮ハルヒの驚愕」の電子書籍が早くも7月21 日より配信されることが明らかになった。4年ぶりとなる新作が発表されたばかりの同シリーズは、全世界累計部数が1,650万部を突破。今回の電子書籍化 に際してはおまけイラストも付いてくるということで、ファンは見逃せない仕様となっている。

 今回電子書籍化される「涼宮ハルヒの驚愕」は5月25日に初回限定版が、6月15日には通常版が発売されたばかりのシリーズ4年ぶりの新作。ライ トノベルとしては史上最高の初版51万3,000部を記録し、前後編累計で合計102万6,000部を突破している。今回、同書は iPhone/iPad、およびAndoroid OS搭載機向けの電子書籍プラットフォーム「BOOK☆WAKJER」より配信されることが決定。販売方法や価格は後日発表予定となっているものの、現時 点で前後編が別配信されること、またおまけイラストが付いてくることが明かされており、徐々に浸透してきているスマートホン向けということとも相まって、 さらに部数を伸ばすことは確実だ。


 谷川流の「涼宮ハルヒ」シリーズは、2003年に第1作「涼宮ハルヒの憂鬱」が発売されるやいなや中高生を中心に人気を博した学園SFコメ ディー。これまでに10作(11冊)が発表されており、2006年にはテレビアニメ化もされた。2009年発表の映画『涼宮ハルヒの消失』は2時間を超え る長尺でありながら、原作の忠実な映画化作品として好評を博しただけでなく、終盤の映画オリジナルの展開も話題になるなど、劇場用アニメーションとしては 異例の大ヒットを記録。アニメの平野綾、茅原実里、杉田智和、小野大輔といった声優陣も、本作を機に大ブレイクを果たし、ライトノベル界だけでなく、アニ メ界にもブームを巻き起こした。


 通常、ライトノベルのシリーズものは1年に2作以上出版されることが珍しくない。「涼宮ハルヒ」シリーズも初期こそは、1年に2~3作という出版 ペースだったものの、徐々に間隔が空き、先日の「驚愕」は実に4年ぶりの新刊。それでいながら、前後編合計で100万部以上を売り上げるあたり、シリーズ の底力が見て取れる。また、シリーズ1作目も先日ライトノベル初の100万部を突破するなど、ライトノベル業界には珍しく長きにわたって売れ続ける作品と なっている。


 過去のシリーズの電子書籍化も徐々に進んでおり、今回の「驚愕」を読者が受け入れる土壌は整っているといえそう。今やライトノベルを語る上では欠かすことのできない同シリーズが、今後どのように展開していくのか。気になるところだ。


電子書籍「涼宮ハルヒの驚愕(前)(後)BOOK☆WALKER special edition」は7月21日より配信開始

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