V6・森田剛&宮本亜門の「金閣寺」、ニューヨーク上演決定 来年には日本凱旋公演も

シネマトゥデイ より(以下一部抜粋)

>V6の森田剛が主演を務め、宮本亜門が演出した舞台「金閣寺」が、今月ニューヨークにて開催されるリンカーンセンター・フェスティバルで上演されることが明らかになった。三島由紀夫さんの小説を原作にした本作は、今年1月に神奈川芸術劇場のこけら落とし公演として上演され、大好評を博した。

 本作は、生来の吃音に悩まされる主人公・溝口がある決断を下すまでを描き、普遍的な若者の苦悩をあぶり出した舞台作品。海外での評価も高い宮本が三島文学の舞台化に挑むということで注目されていた本作だが、今年1月の上演を観たリンカーンセンター・フェスティバルのプロデューサーたちが高い評価を与えたことにより、同フェスティバル参加が決定した。上演は7月21日から24日まで、ローズシアターにて計4回が予定されており、これが本作にとって初の海外公演だ。

 演出を務める宮本にとって、同フェスティバルへの参加はブロードウェイ・デビューを果たした代表作「太平洋序曲」以来2度目。担当者によると、東日本大震災に襲われた日本から参加する本作に対しては現地からさまざまな声が寄せられているといい、本作への期待の大きさがうかがえる。演出の宮本は、本作の後に手掛けた「太平洋序曲」の再演舞台では原発事故を作品に取り入れるなど、時事問題に関心の深い演出家であるだけに、今回のニューヨーク公演でも、あっと驚くサプライズを仕掛けているかもしれない。

 さらには、来年1月の日本凱旋公演の決まった本作。すべての舞台作品が再演されるわけではないことを考えると、この1年の間に3度もの上演機会に恵まれた本作はやはり特別な作品。森田が演じた主人公はもちろん、高岡蒼甫、大東俊介といった今をときめくキャストがそれぞれの信念をぶつけ合う白熱の舞台となった本作は、ニューヨークでの公演をへて、より大きくなった作品として日本に帰ってくる。

「金閣寺」は2012年1月19日~22日に梅田芸術劇場メインホールにて、1月27日~2月12日に赤坂ACTシアターにて上演予定