産経新聞より(以下一部抜粋)
■木曜ドラマ「陽はまた昇る」
テレビ朝日 木曜午後9時
「明るくてノリも良くて、何でもそつなくこなせる要領のいい奴。そして少し、チャラいかな…」
演じるのは、企業に就職が決まらず、収入が安定しているからとの安易な理由で警察官を目指す青年、宮田英二。だが、警察学校で待っていたのは鬼教官の“洗礼”だった。
毎日40キロのマラソン、携帯電話の使用禁止…。「僕はいくじなしだから、すぐどこかにいきそうだけど」と笑うが、「すごく魅力的な教官。向けられた言葉に何度も心を射抜かれました。ほれました」とも。
鬼教官、遠野一行にふんするのは佐藤浩市。捜査一課のエースとして活躍しながら、ある責任を取り“戦線”を離脱した過去を持つ。現場の泥臭さ、厳しさを 知る情の厚い男なだけに、セリフの一つ一つが重く、胸に響く。訓練生たちに真っ向勝負を挑んでいく姿はまさに見もの。ひ弱な若者たちが、自己犠牲やひたむ きさといった警察官の資質をどう会得していくのかは注目だ。
警察学校の同期生として共演を果たした池松壮亮は、よきライバルでもある。「すごく共演したかった役者の一人。同年代で一番芝居がうまいのが彼だと思っているんです。切磋琢磨して、見ている人がドラマにのめり込んでくれるような芝居ができたらうれしい」
佐藤からは「何かいいものを発信したら、それに負けないからな」と言われているといい、「すごく励みになる」。撮影現場はもちろん熱い。スタッフによる と、雨のグラウンドで走り込むシーンでは、ずぶぬれになりながらも入念にリハーサルを繰り返した。佐藤は出番がない時も、ひたむきに役に打ち込む後輩たち の姿を、目を細めながら見守っているという。
7歳でデビュー。これまでは好青年を演じることが多かったが、「振り幅の大きい役者でありたい」と語る。端正な顔立ちだけに「悪役を演じたら怖そう」と 向けると、うれしそうに笑う。ひそかに抱く夢もある。「俳優だけじゃなく、ジブリ作品で声優もやってみたいな」。好奇心と役にかける熱い思いは本物のよう だ。
〈みうら・はるま〉平成2年、茨城県出身。9年、NHK連続テレビ小説「あぐり」でデビュー。以後、ドラマや映画などで活躍。19年公開の映画「恋空」で日本アカデミー賞新人俳優賞を獲得。20年、「ブラッディ・マンデイ」で連続ドラマ初主演を果たした。
■木曜ドラマ「陽はまた昇る」
テレビ朝日 木曜午後9時
「明るくてノリも良くて、何でもそつなくこなせる要領のいい奴。そして少し、チャラいかな…」
演じるのは、企業に就職が決まらず、収入が安定しているからとの安易な理由で警察官を目指す青年、宮田英二。だが、警察学校で待っていたのは鬼教官の“洗礼”だった。
毎日40キロのマラソン、携帯電話の使用禁止…。「僕はいくじなしだから、すぐどこかにいきそうだけど」と笑うが、「すごく魅力的な教官。向けられた言葉に何度も心を射抜かれました。ほれました」とも。
鬼教官、遠野一行にふんするのは佐藤浩市。捜査一課のエースとして活躍しながら、ある責任を取り“戦線”を離脱した過去を持つ。現場の泥臭さ、厳しさを 知る情の厚い男なだけに、セリフの一つ一つが重く、胸に響く。訓練生たちに真っ向勝負を挑んでいく姿はまさに見もの。ひ弱な若者たちが、自己犠牲やひたむ きさといった警察官の資質をどう会得していくのかは注目だ。
警察学校の同期生として共演を果たした池松壮亮は、よきライバルでもある。「すごく共演したかった役者の一人。同年代で一番芝居がうまいのが彼だと思っているんです。切磋琢磨して、見ている人がドラマにのめり込んでくれるような芝居ができたらうれしい」
佐藤からは「何かいいものを発信したら、それに負けないからな」と言われているといい、「すごく励みになる」。撮影現場はもちろん熱い。スタッフによる と、雨のグラウンドで走り込むシーンでは、ずぶぬれになりながらも入念にリハーサルを繰り返した。佐藤は出番がない時も、ひたむきに役に打ち込む後輩たち の姿を、目を細めながら見守っているという。
7歳でデビュー。これまでは好青年を演じることが多かったが、「振り幅の大きい役者でありたい」と語る。端正な顔立ちだけに「悪役を演じたら怖そう」と 向けると、うれしそうに笑う。ひそかに抱く夢もある。「俳優だけじゃなく、ジブリ作品で声優もやってみたいな」。好奇心と役にかける熱い思いは本物のよう だ。
〈みうら・はるま〉平成2年、茨城県出身。9年、NHK連続テレビ小説「あぐり」でデビュー。以後、ドラマや映画などで活躍。19年公開の映画「恋空」で日本アカデミー賞新人俳優賞を獲得。20年、「ブラッディ・マンデイ」で連続ドラマ初主演を果たした。