スポニチアネックス より(以下一部抜粋)

映画「竜馬暗殺」「ツィゴイネルワイゼン」などで知られる個性派俳優の原田芳雄(はらだ・よしお)さんが19日午前、東京都内の病院で死去した。71歳。東京都出身。葬儀・告別式の日取り、喪主は未定。

 71年(昭46)、劇団俳優座を退団後、映画「君よ憤怒の河を渉れ」「どついたるねん」など話題作に多数出演。中でも「美しい夏キリシマ」「父と暮せば」など黒木和雄監督作品への出演が多く、「竜馬暗殺」「祭りの準備」「浪人街」は代表作となった。

 当初は純粋な青年役が多かったが、野性的な風貌とワイルドな役柄が話題となり、日本を代表する個性派俳優として人気に。近年は、フジテレビ系「不毛地帯」(09年)などテレビドラマにも数多く出演し、重厚な存在感を見せた。

 16日から公開中の映画「大鹿村騒動記」(阪本順治監督)に、長野県の村歌舞伎を自らテーマに選んで主演。11日、東京都内の映画館で完成披露試写会に姿を見せたのが最後となった。