Movie Walkerより(以下一部抜粋)

>クエンティン・タランティーノやピーター・ジャクソンといった巨匠監督が大絶賛した話題の映画『モンスターズ 地球外生命体』が7月23日(土)より公開される。本作は地球外生命体の増殖により、危険区として隔離されてしまったメキシコが舞台。カメラマンの男と社 長令嬢がエイリアンから逃れるため、危険な地帯を抜けて、アメリカ国境へ避難する道のりを描いたSFモンスター映画だ。

【写真】これがなかなか登場しない恐るべきモンスターの姿だ

総製作費130万円、俳優2名、スタッフ5名というSF映画ではありえない小規模かつ超低予算の作品だが、これまでカンヌ国際映画祭をはじめとした世界各 国の映画祭で多くの賞を獲得している。本作がここまでの成功を収めた理由は、超低予算を逆手にとった、あえて見せないという演出だ。鳴き声が響き、迫って 来る気配はあるものの、なかなか姿を現さず、見えそうで見えないモンスターの存在が、観客の恐怖心をじわじわとあおり、一瞬も飽きさせない映像を作り出し ている。モンスターがなかなか姿を見せないSF映画としては、日本でも公開された『クローバーフィールド HAKAISHA』(08)や『ミスト』(07)といった作品があるが、それらに通じるスリル感を味わわせてくれる。

しかも、本作が長編デビューとなったギャレス・エドワーズ監督は、無名で若手の新人ながら、その手腕が高く評価され、2012年公開予定のハリウッド大作 『GODZILLA』の監督に決定。一気にメジャー監督への階段を駆け上がっていることも話題を呼んでいる。既に映画を見た業界関係者からは、昨年公開さ れて話題を呼んだ低予算SF映画になぞらえて“ポスト『第9地区』(10)”と評価する声も上がり、ブレイクを予感させる。どこで出現するかわからないモ ンスターの正体も気になるところだ。是非スクリーンで確認してもらいたい。



Who killed Cock Robin?