岩田さゆり、震災直前の仙台が舞台のノワール映画でハードアクション!「地元に恩返しがしたい」

シネマトゥデイ より(以下一部抜粋)

 >24日、映画『アサシン』の公開に先立ち、フィギュアの祭典「ワンダーフェスティバル」が開催されている千葉の幕張メッセでトークイベントがあり、ヒロインで女子高生役の岩田さゆりと監督の小原剛が駆け付け、ロケ地が震災直前の仙台だったことを明かし「少しでも復興のお役に立てたらうれしい。恩返しがしたい」と被災地にエールを送った。

 涼しげでカラフルなワンピース姿で現れた岩田は「リオという普通の女子高生役でした。殺し屋と出会い。激しく切ないストーリーになっています。アクションも満載です」と映画をアピール。演じてみて「殺し屋の人ばかり登場するので普通の人の役は私だけ。そういうところが難しかった」と無邪気に苦労を述べた。そんな岩田に監督は「ヒロインは泣いたり笑ったりして演じるのが大変だけど200パーセントの出来。もしかしたら主演の2人よりも良かったかも」と太鼓判を押していた。

 本作は殺し屋の登場するノワール(犯罪)映画で監督はこのジャンルの映画をつくることにかなり思い入れがあるという。監督は「みなさんノワールってご存知ですか。アンダーグラウンドな感じです。日本ではやくざ映画になってしまいがちですが、香港ノワールのような映画を日本で作ってみたかった。今回は監督生命をかけています」と気合い十分。一方の岩田は「ノワールって『レオン』のような映画ならなじみがあります。喫茶店のルノアールなら前から知ってましたけど」と返し会場の笑いを誘った。

 今回ロケ地が仙台になった経緯について三澤友貴プロデューサーは「スタッフのなかに宮城出身の方が多くいて、ロケ地にしたらおもしろいと思いました」と明かし、監督は「現地のスタッフの方にはお世話になりました。震災前の塩釜なども映っています。ロケ地には震災があろうがなかろうが恩返しがしたいと思っていました。今チャリティのリストバンドを販売しているので良かったらお願いします」と義援金を募っていた。岩田は「仙台空港でも撮影しました。空港が津波で流されてしまう映像をみて言葉になりませんでした。少しでもこの映画が復興の力になれたらと思います」と被災地にエールを送った。映画『アサシン』の公式サイトで販売されているリストバンドの売り上げは義援金として被災地に送られる。

 また先日誕生日を迎え、21歳になった岩田へのサプライズがあり、参加者全員で「ハッピーバースデー」が歌われ、海洋堂のフィギュアがプレゼントされていた。本作は、新堂冬樹の同名小説を映画化したもので非情な暗殺者と女子高生の命をかけた逃避行を軸に熱い男たちの友情を描いた本格的ジャパニーズノワール。すさまじいガンアクションは一見の価値あり。震災直前の仙台の街並みがロケ地となっていることでも注目を集めている。(取材・池田敬輔)

映画『アサシン』は10月8日よりシネマート六本木ほかにて全国公開。



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