美し過ぎて掲載禁止に!ジュリア・ロバーツ、ランコムの広告は「非現実的」と英広告基準局が指摘

シネマトゥデイ より(以下一部抜粋)

ジュリア・ロバーツがモデルを務めるランコム化粧品の広告が、イギリスの国会議員から「修正されていて非現実的」との指摘を受け、同国の広告基準局(ASA)から雑誌掲載を禁じられてしまった。

 ガーディアン紙(電子版)によると、ジュリアがモデルを務めるのは化粧品大手ロレアルが展開するランコムのファンデーションの広告で、このファンデーションは美しい肌が持つ自然な明るさを際立たせることができるのが特徴だという。写真は有名フォトグラファーのマリオ・テスティノ氏が撮影した。


 この広告に対し、イギリス自由民主党のジョー・スウィンソン議員が、画像がデジタル処理されており実際の広告商品の効果を表現していない、と訴えでた。スウィンソン議員は長年、広告のなかで女性たちがあまりにも完璧に、非現実に描かれることに反対する運動を続けており、今回、ジュリアの広告のほかにも、スーパー・モデルのクリスティー・ターリントンが出演する、同じくロレアルが展開するメイベリンの広告も、誇張があるとしてASAへ訴えている。


 イギリスのロレアルはクリスティーの画像のデジタル処理について、「肌を明るく、影をなくし、目の周りにシェードを入れ、唇をなめらかに、眉を濃くしている」と認めているが、一方で、そばかすなどのエイジングの特徴は残されていると反論。ジュリアの画像にもデジタル処理は施されているが、修正前の画像はジュリアとの契約によって見せられないことになっており、ASAも、どの程度のデジタル処理が施されているのかはわからないという。ASAは、「われわれが手にしている証拠では、この広告画像が商品の効果を正しく表していると結論付けることはできず、また画像がデジタル処理技術によって誇張されてないとも結論は付けられない」として今後の掲載を禁止する決定をした。


 今回の決定についてスウィンソン議員は「画像修正の恐れがあるというときに、広告規制機関でさえ元の画像を見られないというのはばかげています」とコメント。「完璧な肌や超スリムな体の画像はいくらでもあるけれど、それは現実ではありません。今は当たり前のように、エアブラシ処理やデジタル加工技術が多用されていますが、クリスティーもジュリアもそんな処理の必要はないほど自然に美しい女性ですし、今回の掲載禁止は広告主に対し、現実を見ようという強いメッセージを送ったと思います」と語っている。


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