Movie Walkerより(以下一部抜粋)

>『キック・アス』(10)のヒットガール役で熱烈なファンを獲得した美少女クロエ・グレース・モレッツが主演する『モールス』が8月5日(金)より公開される。本作は、世界的に高い評価を受けたスウェーデン映画『ぼくのエリ 200歳の少女』(08)のハリウッドリメイク版で、切々と綴られる孤独な少年の恋と猟奇殺人事件の謎が次第に絡み合う、恐ろしくも切ないサスペンススリラー。ヒロインである謎の少女を演じるクロエのキュートなルックスばかりにスポットが当たりがちな作品だが、実はその陰に隠れてしまっている主人公の少年こそ、注目してもらいたい存在なのだ。

【写真】注目の天才子役ふたり、コディとクロエの恋模様が切ない

いじめられっ子の少年オーウェンを演じるのは、子役のコディ・スミット=マクフィー。昨年、日本公開された『ザ・ロード』(09)で、ヴィゴ・モーテンセンの息子役を演じていた少年、と説明すればピンとくる映画ファンも多いのではないだろうか。既に前作で多くの人のハートをがっちりつかんでいたが、本作でも可愛い顔立ちながら、独特の雰囲気を放つ彼の天才的な演技力が際立っている。たとえば、孤独に押しつぶされそうな日々を過ごすオーウェンが、ロッカールームで痛めつけられ、苦悶の表情を浮かべるシーンは、思わず目を背けたくなるほどの熱演ぶり。そして、隣家に引っ越してきた少女と出会い、惹かれていくうちに、強くなりたいと変化する心の機微をナチュラルに体現し、彼女を抱きしめる場面では、その真っ直ぐな行動にキュンとさせられる。

さりげない演技でいつの間にか見る者の胸のうちに入り込んでくるコディ。メガホンをとった『クローバーフィールド HAKAISHA』(08)のマット・リーヴス監督は、8ヶ月間に及ぶオーディションの末、彼の演技を見て「彼でなければこの映画は成立しない」と熱烈に支持したそうだ。『ザ・ロード』で父子に扮したヴィゴも、「これまでの映画を振り返っても、コディほど優れたパートナーはいない。彼は特別で、驚異的な俳優だ」と絶大な信頼を寄せている。注目を浴びまくっているクロエ・グレース・モレッツ以上に、子役とは思えないその実力を本作で是非確かめてほしい



Who killed Cock Robin?