このごろはあまり喜べないゴシップ系のニュースにたびたび登場していたメル・ギブソンの、何と8年ぶりの主演作が「復讐捜査線」。もちろん期待どおり、十八番の、ムチャする刑事役だ。
ボストン警察殺人課のベテラン刑事トーマス・クレイブン(ギブソン)は、久々に愛娘が帰ってきてうれしさが隠せない。ところがその矢先、自宅の玄関先 で、しかも自分の隣で娘が射殺されてしまう。単独で捜査を進めたトーマスは、娘が陰謀に巻き込まれていた可能性を突き止める。軍需企業に勤めていた娘は、 会社の国家的犯罪を告発しようとしていたのだ。やがてトーマスの身にも危険が迫るが、復讐の鬼と化し、黒幕の正体に迫っていく…。
国家がらみの巨大な陰謀に立ち向かう孤高の男という構図は、一つ間違えば無理な展開に陥るし、やり尽くされたネタでもある。しかも実は、英国のテレビシ リーズのリメイク。だが意外にもゾクゾクせずにいられない。これは、新ボンドシリーズをヒットに導いた『007 カジノロワイヤル』の監督マーティン・ キャンベルの、ブレない演出力のおかげだが、やっぱり“メルギブ”が身にまとう、ゴリゴリな男クサさにも大いに助けられている。令状なしの家宅捜査など当 たり前、お約束のド派手なガンアクションに「よっ、メルギブ!」と声を上げたくなる。
ラスト、鬼気迫る表情のメルギブに釘付け。猛暑を吹き飛ばすほどの、コアなハードアクションだ。
ボストン警察殺人課のベテラン刑事トーマス・クレイブン(ギブソン)は、久々に愛娘が帰ってきてうれしさが隠せない。ところがその矢先、自宅の玄関先 で、しかも自分の隣で娘が射殺されてしまう。単独で捜査を進めたトーマスは、娘が陰謀に巻き込まれていた可能性を突き止める。軍需企業に勤めていた娘は、 会社の国家的犯罪を告発しようとしていたのだ。やがてトーマスの身にも危険が迫るが、復讐の鬼と化し、黒幕の正体に迫っていく…。
国家がらみの巨大な陰謀に立ち向かう孤高の男という構図は、一つ間違えば無理な展開に陥るし、やり尽くされたネタでもある。しかも実は、英国のテレビシ リーズのリメイク。だが意外にもゾクゾクせずにいられない。これは、新ボンドシリーズをヒットに導いた『007 カジノロワイヤル』の監督マーティン・ キャンベルの、ブレない演出力のおかげだが、やっぱり“メルギブ”が身にまとう、ゴリゴリな男クサさにも大いに助けられている。令状なしの家宅捜査など当 たり前、お約束のド派手なガンアクションに「よっ、メルギブ!」と声を上げたくなる。
ラスト、鬼気迫る表情のメルギブに釘付け。猛暑を吹き飛ばすほどの、コアなハードアクションだ。