清水崇監督が「ホラー映画を作り続けている僕もゾッとした」と明かす富士急ハイランドでの恐怖体験とは?
Movie Walkerより(以下一部抜粋)>富士急ハイランド内の戦慄迷宮で撮影が行われた、満島ひかり主演の『ラビット・ホラー3D』(9月17日公開)。本作の主人公キリコは、幼い頃の“遊園地にまつわる記憶”がトラウマとなっている。戦慄迷宮で本作の撮影をした理由について、清水崇監督は「楽しいはずの遊園地。しかし、そこで起こった忘れたい過去、そしてすぐ近くにあった病院の面影。富士急ハイランドの戦慄迷宮には、『元々、敷地外に存在した廃病院を富士急側が買い取って、そのままお化け屋敷“戦慄迷宮”とした』という人知れぬ都市伝説があります。この逸話から着想し、僕なりの解釈から生まれたのが『ラビット・ホラー3D』です」と明かした。
【写真】楽しいはずの遊園地が。主人公のキリコは幼い頃の遊園地にまつわる記憶がトラウマになっていた
2009年に『戦慄迷宮3D』、2010年に『ラビット・ホラー3D』の撮影と、2年続けて、真夏の深夜の戦慄迷宮を体験した清水監督。真夏の深夜、閉園後の富士急ハイランドで朝方まで毎晩、戦慄迷宮で撮影をしていた『戦慄迷宮3D』の撮影時について、「ラストシーンは数十人のエキストラを呼び集め、主人公の青年が特殊メイクをした無数の亡者たちに襲われるという場面でした。限られた時間の中、そのシーンを撮り終え、富士急ハイランドを後にしましたが、数日後、数人のスタッフが僕に話しかけてきました。それは、どれも『ラストシーンでエキストラの数が合わなかった』という内容でした。特殊メイクを施した何十人ものエキストラを統率するため、各スタッフがそれぞれに人数を確認しながら準備をし、撮影に臨んでいたのです。しかし、スタッフの誰が数えても、東京から呼んだ人数より一人多い。とはいえ、既に特殊メイクを施したエキストラは誰が誰やら判別がつかない。が、一人、メイクをしていない人が余ってしまっている。仕方なく、予定より一人余分に特殊メイク作業をしたらしいのです。『あれは絶対おかしい。何度も数えながらメイクしていたのに』という助監督に対し、怖いものには慣れているはずの特殊メイクチームのスタッフも『時間もないし、何より怖すぎて、もうあれ以上、確認する勇気はなかった』と首を傾げていました。ホラー映画を作り続けている僕も、この時ばかりはゾッとしました。この時の『?』は今も解明されていません」と、身の毛もよだつ恐怖の撮影秘話を披露してくれた。
その富士急ハイランドで、8月22日(月)から24日(水)までの3日間限定で、閉園後の遊園地をめぐる肝試しイベント「真夏の夜の遊園地 肝試しツアー」が開催される。このイベントは通常営業終了後の遊園地内のほぼ全域を使った肝試しで、富士急ハイランドの夏の恒例行事だ。また、本作に登場する「ウサギの着ぐるみ」が肝試しのコース途中に出没し、このウサギを見つけ、写真をツイッターで投稿すると豪華景品が当たるキャンペーンも行われる。清水監督からは「ホラー映画を撮影していた僕でも、戦慄迷宮は非常に怖い場所だったので、是非、夜の本場の戦慄迷宮を楽しんでください」とコメントが寄せられた。是非ともこの機会に今年リニューアルした“最恐戦慄迷宮 禁断の旧病棟”で暑さを吹き飛ばす恐怖体験をしてみてはいかがだろうか。