オリコン より(以下一部抜粋)

> ここ数年続く、空前の“子役ブーム”。あどけない表情からは想像もつかない、大人顔負けの演技力には目を見張るものがあるが、過去にも世間を驚かせた名子役たちが多数存在した。そこで、ORICON STYLEが10代~40代の男女を対象に『歴代最強だと思う名子役』について調査した結果、1位には感性豊かな名演技で映画・ドラマに引っ張りだこの【芦田愛菜】。“マルモリ”人気に留まることなく躍進を続ける驚異の7歳が、並み居る名子役を抑えトップに輝いた。また、ドラマ『家なき子』(日本テレビ系)が話題となった【安達祐実】(2位)、NHK朝ドラ『おしん』でお茶の間の涙を誘った【小林綾子】(4位)らベテラン勢の子役時代も、未だその熱演が支持され上位に名を連ねている。

【写真付き一覧】歴代の名子役が揃い踏み! ランキング TOP10

■多彩な活躍で今をときめく人気子役

 昨年放送のドラマ『Mother』(日本テレビ系)で一躍注目を浴びた1位の【芦田愛菜】。迫真の演技は“泣ける天才子役”と絶賛され、以降立て続けに映画やドラマに出演。満を持して挑んだ初主演連ドラ『マルモのおきて』(フジテレビ系)では「ズバ抜けた演技と“マルモリダンス”にすっかり魅了されました」(熊本県/30代/女性)と視聴者のハートを鷲掴みにし、放送前の注目度を遥かに超える大金星を勝ち取った。芝居のほかCMや声優業、10月からは『メレンゲの気持ち』(日テレ系)のMCにも抜擢されるなど、活動の場は広がるばかり。マルチな才能を開花させ「何でも自然体にこなせて間違いなく歴代最強!」(愛知県/20代/女性)と圧倒的な人気を誇っている。

 昨今の“子役ブーム”の火付け役的存在といえば、3位にランクインした【加藤清史郎】。注目されるきっかけとなったNHK大河ドラマ『天地人』での演技には、「『ワシはこんなとこ来とうなかった!』のセリフに一瞬で泣かされました」(神奈川県/30代/女性)。CMでは“こども店長”としても親しまれ、多メディアで才能を発揮している。惜しくもTOP10入りはならなかったが、“マルモ”で芦田と人気を二分した【鈴木福】や、「崖の上のポニョ」のヒットで歌手のイメージも定着する【大橋のぞみ】、劇場公開が控える『怪物くん』など話題作への出演が続く【濱田龍臣】など、今をときめく子役たちの名前が上位に挙がり、今後の活躍が期待されている。

■“子役は短命”のジンクスを打ち破るベテランたち

 旬な顔がランキングを賑わす一方、“子役は短命”というジンクスを打ち破り、今なお現役で活躍するベテラン俳優たちの子役時代も支持されている。幼児期に芸能界入りした2位の【安達祐実】は、小学生の頃に出演したCMで一躍ブレイク。過酷な運命を辿る少女を体当たりで演じた『家なき子』では、センセーショナルな内容に「壮絶な役をこなしていて衝撃でした」(神奈川県/20代/女性)と、今も色濃い印象を残している。4位は、健気な少女『おしん』の好演で一躍時の人となった【小林綾子】。「並大抵の子役にはない力があったと思う」(兵庫県/40代/女性)と類まれな演技力で釘付けにし、同作は最高視聴率62.9%という驚異的な数字を記録。海外でも放送され、その演技力は各国で称賛された。

 そのほかにも、映画『男はつらいよ』シリーズやドラマ『北の国から』シリーズ(フジテレビ系)などの名作で存在感を放った【吉岡秀隆】が9位に。また、ドラマ『パパと呼ばないで』(日本テレビ系)での熱演は、天才児との呼び声も高かった【杉田かおる】が10位に登場。これらベテラン勢には、共通して「子役時代の経験を生かして今も活躍しているので」(石川県/40代/男性)といったコメントが寄せられ、成長過程で離脱せず今なお円熟味を増していく姿も高評価のポイントとなっている。

 大人顔負けの演技で、各時代をリードしてきた名優たちが出揃った今回のランキング。昨今のエンタメ界は、役者業に限らずアイドルやモデル・歌手など、さまざまなジャンルで“若年層”の活躍が目立っている。無限の可能性を秘めた彼らが、今後どのように飛躍していくのか? 今後も目が離せない。