>アカデミー賞監督賞を受賞した『トラフィック』(00)や、『オーシャンズ』シリーズなどを手がけてきたスティーブン・ソダーバーグ監督が、監督業 を引退するつもりでいることを、マット・デイモンがロサンゼルス・タイムズ紙のインタビューで語っていたが、このほど、ソダーバーグ監督自らが引退の意思 を表明した。
その時のインタビューでマット・デイモンは、「彼はマイケル・ダグラス出演の『Liberace』(全米2012年公開予定)と、ジョージ・クルー ニー主演の『Man From U.N.C.L.E.』(全米2012年公開予定)を最後に引退するつもりだよ」と語っていたが、今年5月には、チャニング・テイタム主演の男ストリッ パーを描いた『Magic Mike』(全米2012年公開予定)とスリラー『Haywire』(全米2012年1月20日公開予定)のメガホンを取ることがわかり、引退説は撤回さ れたかのように思われていた。
しかし、ハリウッド・レポーター紙が今回、ソダーバーグ監督がミニマル・抽象表現主義作家アグネス・マーティンの絵画などが飾られたマンハッタンの アトリエで行われたニューヨーク・タイムズ紙のインタビューで語った話として、「他のアートを追求してみたいんだ。時間もあるし、能力もあると信じている から、監督を辞めて、画家になりたいと思っている。でも、自分自身の才能については最大の批評家でありたいから、駄目なら最初に見切りをつけるつもりだ。 もし、お金に困ったら監督業に戻って『オーシャンズ』シリーズを製作するよ」と、事実上引退宣言をしながらも、復活する可能性も示唆している。