X JAPAN、南米で初ツアー開幕!
> 【チリ・サンティアゴ9日】ロックバンド、X JAPANが同地の老舗ホール「テアトロ・カウポリカン」で南米ツアーをスタートさせた。念願の南米初上陸。チリは昨年2月に未曾有の震災を経験しており、会場の4500人は東日本大震災で同じ境遇を味わった日本に向け、エールを大合唱。現地ファンの声援に、リーダーのYOSHIKIは「グラシアス(ありがとう)!!」と感無量の表情を見せた。
「早く出てこい!!帰らないぞ!!」 ♪チチチ、レレレ、ビバチレ…。
ラテン独特の大歓声で沸き返るアンコール。指笛と手拍子に合わせて会場を埋め尽くす4500人が、昨年10月にチリ北部のコピアポ鉱山落盤事故で歌われたことで知られる同国の代表的なエールを大合唱する。
そこへ、赤い着物の上にチリの国旗を肩にかけたYOSHIKIが登場。「無事初日を迎えることができて本当に幸せ。僕たちはみんなが大好き。ありがとうチリ」と何度も頭を下げ、演奏予定になかった名曲「Forever Love」をサプライズ披露した。
すると、今度は日本語の大合唱が…。その様子にボーカルのToshIも「WE LOVE YOU、WE ARE X!!」と叫び、合唱に参加。復興に向けて懸命に取り組む両国が1つになった瞬間だった。
北米、欧州に続く南米ツアーは、日本から約1万7000キロメートルと地球半周分にもなるチリで開幕。スペイン語や英語が主の同地で、現地ファンのツイッターでの要望を受け、楽曲はすべて日本語で歌った。
世界デビューシングル「JADE」を始め、新曲「Born To Be Free」「紅」「X」などハードロックで攻め、アンコールでは一転、「ENDLESS RAIN」「ART OF LIFE」と壮大なバラードで魅せ、ロックの静と動を表現。会場は全11曲ともに日本語の大合唱で沸き返り、YOSHIKIも満員の客席に2度ダイブするなど、感情露わなパフォーマンスでラテン魂を圧倒した。
ステージの最後に、ファンから“WE ARE X”コールを送られたYOSHIKIは、「僕たちはロックで生きていきます。ありがとう」と返礼。X JAPANの世界制覇に向けた再攻撃が今始まった。