サンケイスポーツ より(以下一部抜粋)
>16日に北京公演を控えた人気グループ、SMAPが、中国の国会議事堂にあたる人民大会堂で現地メディア向けに記者会見を開いた。日本のアーティストが会見を開くのは異例中の異例。木村拓哉(38)は「まるで国賓として扱われているような重みを感じた」と表情を引き締め、リーダーの中居正広(39)は「SMAPの年表を作るなら、北京公演は間違いなく太文字になる」と胸を張った。
SMAPのデビュー20周年にして初の海外公演となる北京ライブを翌日に控えたこの日、5人は中国の政治の中心地に招き入れられた。
天安門広場の向かいに位置する人民大会堂は、日本の国会にあたる。その中の「重慶庁」と呼ばれる部屋が会見場。普段は国家的来賓と中国要人の面会に利用されるなど特別な場所だ。
14日に到着した際は、空港でファン500人が出迎えた。会見には現地の100社約150人の記者が集結し、SMAPへの関心の高さをうかがわせた。
記者からは北京公演についてのほか、「東日本大震災の前と後での考えの変化は?」「中国と日本の友好関係についてどう考える?」「20周年の最初と今とでの気持ちの変化は?」などと、さまざまな質問が飛んだ。
1972年の日中国交正常化から来年で40年を迎えるが、木村は「もうすぐ友好40周年。今回の公演がその前祝いになればうれしい」。中居が司会兼通訳の女性に「あの記者さん、ずっと手を挙げてますけど指名しなくて大丈夫?」と突っ込むなど、和気あいあいとした雰囲気で進められた。
約1時間の会見後は、夫人がSMAPのファンという唐家●(=王へんに旋)元外相(73)=前国務委員=との面会も実現した。5月に温家宝首相(69)が日中韓首脳会議で来日した際も、特別にSMAPと面会する機会を設定しており、まさに国賓的な扱いを受けた。
唐氏は日本語で中居に「あなたは長い間、紅白歌合戦の司会をやられていた。よくお顔を拝見してましたよ」。木村には「あなたは中国でもご高名です。女の子に人気で、(ファンが)数え切れないほどおりますね」と親しげに語りかけ、5人は恐縮しながらも笑顔で握手をかわした。
中居は「初の海外公演で不安の方が大きいけど、みなさんが心配りしてくれて一安心した。とにかくライブを成功させたい」。“世界進出”となる16日の公演に向けて気持ちを新たにした。