> 中国の北京工人体育場で16日夜、SMAPの初の海外公演が開催された。総勢4万人のファンが集まり、「ありがとう中国、アジアはひとつ」をテーマとした公演は大盛況に終わった。
韓国メディアもSMAPの中国での人気ぶりに注目し、「中国政府がSMAPの公演を通じて日中関係を改善しようとしている」と相次ぎ報じた。
韓国メディアは、SMAPの記者会見が異例に「人民大会堂(国会に相当)」で行われたことや、SMAPの中国公演が温家宝中国首相の招待で実現されたことなどを挙げ、SMAPが中国で「国賓の待遇」を受けたと伝えた。SMAPの公演については「まるで演芸企画社ではなく、中国政府が主催しているようだった」と指摘した。
また中国政府がSMAPを「国賓」として遇したのは、昨年に尖閣諸島(中国名:釣魚島)の領有権をめぐる日中間の領土紛争によって悪化した日本との関係を改善するためであり、来年の日中修交40周年を控えて「友好的雰囲気に切り替えようとする意図がある」との見方を示した。
ある韓国メディアは、これまで西方諸国との関係が悪化した際に「ピンポン外交」や「パンダ外交」を外交関係を改善する突破口としてきた中国が、「今度は“アイドル外交”で日中関係を改善しようとしている」という外交専門家らの見解を伝えた