シネマトゥデイ より(以下一部抜粋)


> 世界での活躍著しい俳優・オダギリジョーとハリウッド女優・マギー・Qらが主演の『ウォーリアー&ウルフ』の公開日が10月22日に決まった。本作は井上靖の短編小説「狼災記」を基に、中国&香港&シンガポール&日本が製作し、映画化した作品で、監督は『盗馬賊』『春の惑い』などのティエン・チュアンチュアン。2009年9月にカナダのトロント国際映画祭で上映され、同年中国で公開された本作だが、満を持して先日、日本でも公開されることが決まったばかりだった。

 2,000年以上前の中国・秦を舞台に、運命に翻弄(ほんろう)される男女の愛を壮大なスケールで描く『ウォーリアー&ウルフ』。近年、映画『悲夢(ヒム)』(2009年公開、キム・ギドク監督)や『PLASTIC CITY プラスティック・シティ』(2009年公開、ユー・リクウァイ監督)、そして来年公開の映画『マイウェイ 12,000キロの真実』(カン・ジェギュ監督)などで世界をまたに掛けて活躍するオダギリは、本作で軍隊の指揮官・陸沈康を演じている。一方、陸沈康と恋に落ちる部族の美女に映画『M:i:III』などのマギー・Qがふんしている。

 皇帝の命を受けて赴いた地で出会った陸沈康(オダギリジョー)とハラン族の女(マギー・Q)はあっという間に恋に落ち、7日7晩の愛の契りを交わす。しかし、狼の大群との遭遇などから知るよしもない運命に翻弄(ほんろう)されていくという歴史アクション・ロマンス超大作である本作。メガホンを取ったチュアンチュアン監督は、「わたしがこの作品で描きたかったのは天の定めといったもの」と制作意図を明かし、出身国が異なる主演キャストについては「言語は大きな問題ではありません。重要なのは俳優たちが映画に対してわたしと同じビジョンを持つこと。これまで過去の作品でも言葉の壁が問題になったことは一度たりともありません」と意欲的な姿勢を見せている。

 歴史小説家として名高い井上靖の作品を映画化したことについては、「非常に有益な経験だった」と感慨深く語るチュアンチュアン監督。衣装デザインもワダ・エミが手掛けるなど日本とも縁の深い作品に仕上がった。オダギリ&マギーが見せる切ない恋物語にも目を奪われそうだ。(清水一)

映画『ウォーリアー&ウルフ』は10月22日よりシネマライズにて公開


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