また捜査の部分も謎解き要素は少なく、いわゆる足を使って容疑者を絞り込んでいくという……よくよく考えたらオーソドックスな刑事物のスタイルですね。名探偵の出てこない、従って犯人達も皆ごく普通の人間というタイプ。追う方も追われる方も地に足のついた人間達。うん、昔はこれが正統派だった。
かといってドラマ自体は別に地味でも泥臭くもなく、想像以上にスタイリッシュでございます。
「サウスランド」ではLAPDの「パトロール隊」、「強盗殺人課」、「ギャング…麻薬取り締課」がそれぞれの管轄で起きた犯罪の捜査にあたるのですが、その中で協力体制をとることもあるので、登場人物が互いにゆるくかかわりあっていて、そこに人間ドラマが生まれたりもするわけですね。
こちらが試写会場。えらく豪華でしょ?
それもそのはず、ここはリッツカールトン東京のボールルームなのでございます。
そうなんですよ、実はこの日はスペシャルイベントとして「サウスランド」の主役、ベン・マッケンジーのトークショーがあったんです!
残念ながら当日のベンの写真は撮ってはいけないことになっていたんですが、ツイッターにアップされてるのがありますので彼のかっこよさをその目で堪能されたい方はこちら やこちら を参考になさってください。ラッセル・クロウの若き日に似ているそうですが、どうかな?
ちなみにラッセル・クロウ同様、ベンも写真で見るより実物の方が数段かっこいいです。そりゃもう2次元より3次元です。本人の笑顔に悩殺されます。ハリウッドスターらしからぬというべきか、ハリウッドでスターになる資質に恵まれている人にふさわしくというべきか、ベンも礼儀正しく気さくでファン思いの好青年でした。オーランド・ブルームやマット・デイモン、トム・クルーズにキアヌ・リーブス、あのラッセル・クロウでさえ、ファンの前ではそうなんですよ。ベンに漂っているのは彼らと同じ、大物の気配でした。
トークショーでは通訳さんもまじえて和気藹々で、来日してからの事や「サウスランド」についていろいろ語ってくれました。前の日がオフだったので一日観光をして、明治神宮に参拝したり相撲を見たりとどっぷり日本文化に浸っていたようです。秋葉原でAKBは見なかったんでしょうか。
「サウスランド」は前の2シーズンはネットワーク(誰でも見られるテレビ局の系列)の放送だったのが今シーズンからケーブル(ケーブルテレビの系列)に移ったので、その分アクションが派手になったから見所が増えたんじゃないか、と宣伝もしっかりしていました。
ベンによると、「サウスランド」には監修として実際にLAPDで警察官だった人達が現場についているそうで、何か分からない事があるとすぐに質問できるんだそうです。そうやってLAPDの「らしさ」というか「リアルさ」を常に積み上げていってるんですね。その辺はホント、ドラマを見れば分かります。
おもしろかったのは、ベンと一緒に仕事をしている人の中にはコワモテな人達もいて、中でもタトゥーがすごく目立っている人がある日話しかけてきて
「君、いい仕事してるね」
と言ってくれたんだそうです。
ベンがその事について礼を述べて話を聞くと、
「『the OC』、刑務所で見てたよ」
とのこと(『the OC』はティーンズの青春ドラマです)。
「えっ、刑務所でも『the OC』やってるんですか」
とベンが驚いて質問すると
「毎週木曜日にかかってたよ」
と答えたそうで、きっと刑務所の人達みんなで見てたんでしょーねー。それにしてもその時は服役を終えたら自分がそのベンと仕事するとは夢にも思ってなかったでしょうね、その方。
なかなか、他では聞けないような話も飛び出して大盛り上がりだったトークショーの次は、勝ち抜いた5人がベンとツーショットでポラロイド写真を撮ってもらえるという大ジャンケン大会。
私は早々に負けてしまったのですが、何故か勝ち抜いた人は男性が多くて、ベンとのツーショットにもどことなくぎこちない雰囲気が漂っていて笑えたのでした。でも一人の女性はどうやら『the OC』時代からのベンのファンだったとみえて、大喜びしてましたっけ。ううう、うらやましいわ!
そんなこんなでとても楽しいイベント&試写会でした。
今年のイチオシドラマは絶対に「サウスランド」です。
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機会のある方は是非ご覧下さい♪