オリコン より(以下一部抜粋)
>先月27日に歌舞伎界入りを正式発表した俳優の香川照之(45)が、佐藤健主演で実写化される映画『るろうに剣心』(大友啓史監督、2012年夏公開)に、悪の親玉・武田観柳役で出演することがわかった。大友監督が手がけたNHK大河ドラマ『龍馬伝』で岩崎弥太郎役演じて話題を呼んだ香川だが、原作の中でも屈指の冷徹で不気味なキャラクターをどう演じるのか。香川は「監督から『新しい悪、ただの悪ではないもの』を目指すと言われ、役作りと同時に、色々な小道具だったり、メイクだったり、髪の毛だったり、衣裳だったり、外見の造作には非常にこだわっています」と語っており、鬱陶しいくらいの怪演が期待される。
【写真】実写版『るろ剣』の主要キャスト 一覧
主人公・緋村剣心役の佐藤、ヒロイン・神谷薫役の武井咲、高荷恵役の蒼井優、相楽左之助役の青木崇高、明神弥彦役の田中偉登ら主要キャスト発表が発表されているだけで、漫画家・和月伸宏の原作コミックス(集英社 ジャンプ・コミックス刊)は全22巻に及ぶが、映画版のストーリーはまだ明かされていない。
しかし、香川演じる観柳は、恵を手下として利用し、新政府にとって代わって自分の帝国を作ろうとする人物。「観柳は自由勝手に生きた人なので、僕も作品の中で自由に振る舞えればいいなと思っています」と香川。観柳の登場が明らかになったことによって、観柳邸でのガトリングガンを使用したアクションシーンが実写でどのように描かれるかが、大きな見所の一つとなりそうだ。
観柳のほかにも剣心のライバルキャストとして、浮浪(はぐれ)人斬り・鵜堂刃衛役で吉川晃司(46)、旧幕府軍・新撰組三番隊組長で、維新後は明治政府の警察官となる斉藤一役で江口洋介(43)の出演が発表された。
刃衛は、ただ人を殺すことを楽しみ、己の欲望を満たすために金で人斬りを請け負っていた殺人鬼だが、独自の殺しの美学を持つなど、剣心とは対照的な最凶キャラクター。吉川も「敵味方の分別を忘れただひたすらに斬りまくるは、己に相応しい死に場所を得る為か。その纏う寂しさに“ゾクッ”とさせられながら演じられる幸せ。奇々怪々です!」とノリノリで演じる。
斉藤は原作でも登場頻度が比較的高いキャラクター。大友監督作品に初参加となる江口は「日本人が生きてきたルーツみたいなものを少しでもスクリーンの中から感じとってもらえればと思う」と剣心たちと決して相容れない孤高のダーク・ヒーローを熱演する。
同作は、今夏クランクインし、関西方面を中心に順調に撮影は進んでおり、11月頃にクランクアップ予定。