Movie Walker より(以下一部抜粋)


>単行本全28巻の累計発行部数が5000万部を超える剣客漫画を実写映画化した『るろうに剣心』に、吉川晃司、江口洋介、香川照之が出演することがわかった。

【写真】旧幕府軍・新撰組三番隊組長・斉藤一を演じる江口洋介

本作の物語は、明治維新のために伝説の人斬りとして生きてきた剣心が、維新以後、殺さずの誓いをたて、町から町へ流浪の旅をしているというところから始まる。吉川、江口、香川は、緋村剣心(佐藤健)の前に立ちはだかる最強のライバルたちを演じる。

吉川晃司は、ただただ人を殺すことを楽しみ、己の欲望を満たすために金で人斬りを請け負っていた浮浪人斬りの鵜堂刃衛を演じる。吉川は「敵・味方の分別を忘れ、ただひたすらに斬りまくるは、己に相応しい死に場所を得るためか。そのまとう寂しさに、ゾクッとさせられながら演じられる幸せ。奇々怪々です!」と出演の喜びを語った。ただの殺人鬼ではなく、独自の殺しの美学を持つなど、剣心とは対照的な最凶キャラクターを演じる吉川のその圧倒的な存在感に今から期待が寄せられる。

維新時代に新政府の人斬りである剣心と対峙する旧幕府軍・新撰組三番隊組長・斉藤一を演じるのは江口洋介。維新後は明治政府の警察官となるが、剣心たちとは決して相容れない孤高のダークヒーローを熱演する。「江戸時代の頃、侍は刀を魂と信じて生きていた。それが明治になり、国から魂である刀を奪われた。そんな人間たちが明治という時代をどう生き抜いていくのかが、この作品には詰まっている。『るろうに剣心』を通して日本人が生きてきたルーツみたいなものを少しでもスクリーンの中から感じとってもらえれば」と本作の魅力を語る。初参加となる大友組については、「今まで経験したことのない大友監督の撮影方法に新たな可能性を感じ、僕自身、どう仕上がるのかが今から楽しみ。きっと今までにないエンターテインメントをご披露できるのではないか」と話しており、どのような化学反応を起こすかにも注目だ。

香川照之が演じるのは、高荷恵(蒼井優)を手下として利用し、薫(武井咲)が師範代を務める神谷道場を乗っ取ろうとし、さらに新政府に代わって自分の帝国を築こうとする悪の親玉・武田観柳だ。蒼井同様、大河ドラマ「龍馬伝」から引き続いて大友組に参加が決まった香川は、「監督からは『新しい悪、ただの悪ではないもの』を目指すと言われ、役作りと同時に、色々な小道具やメイク、髪の毛や衣裳など、外見の造作には非常にこだわっています。観柳は自由勝手に生きた人なので、僕も作品の中で自由に振る舞えれば良いなと思う」とコメントを寄せた。原作の持つ冷徹で不気味なキャラクターをどう演じるのか、香川版観柳への期待が高まると共に、観柳邸でのガトリングガンを使用したアクションシーンが実写でどう表現されているかも大きなポイントになるだろう。



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