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これまでに見たことがない“驚き”を与えてくれるのが映画の醍醐味とすれば、映画『三銃士/王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船』(ポール・W・S・アンダーソン監督、10月28日公開)では、見たことがないような巨大な飛行船同士の空中バトルと、悪役にしておくにはもったいないほどかっこいいオーランド・ブルームに驚かされるに違いない。

見どころは“全部オーリー”な特別動画公開

 『ロード・オブ・ザ・リング』3部作(2001年~2003年公開)のレゴラス役で世界的ブレイクを果たし、『パイレーツ・オブ・カリビアン』3部作(2003年~2007年公開)で不動の人気を築いたオーランド。これまで誠実な青年を演じてきた彼が、『三銃士~』では自身のキャリア初となる悪役に挑戦した。

 映画は、フランスのアレクサンドル・デュマによる文学作品で、1844年に発表されて以来、世界各国で読み継がれ、映画・テレビ・バレエ・人形劇など、さまざまな形で取り上げられてきた名作を『バイオハザード』シリーズのアンダーソン監督が3D映画化。名誉ある騎士の称号である“銃士”に憧れ、パリを訪れた青年ダルタニアン(ローガン・ラーマン)が、フランス最強の三銃士と出会い、やがて王室を揺るがす巨大な陰謀へと巻き込まれていく。

 ダルタニアンと三銃士の前に立ちはだかるのが、国王から王妃に贈られた首飾りをめぐり、“秘密”を握るイギリスの貴族バッキンガム公爵(オーランド)と、正体不明の美女ミレディ(ミラ・ジョヴォヴィッチ)だ。

 バッキンガム公爵とはどんな男なのか。オーランドは「彼の王政の間、最も裕福な公爵だったため、とても甘やかされて育った人物なんだ。大きなオモチャである飛行船を持っていたり、派手な性格で、自分をひけらかすことが大好きな男。自信過剰で人に見られることが好きなんだ。気に入った女性を落として一夜を共にすることだってできる、ロックスターのような人物だね」と解釈。

 そんな自らの役を「品性下劣なならず者」と言い放つ一方、「単純な“悪役”ではなく、どちらかというと小悪党と言えるかな。確かに悪党だけど、演じるのはとても楽しかった」と満足げだ。「俳優の仕事を通して、幼少の頃からの夢をかなえられたと思っていた。でも、この作品に出演できて、まさに夢がかなった気分だね。配役が“バッキンガム公爵”だったというのも、出演オファーを受けた理由のひとつ」と語っている。

 同作は世界遺産を含む実写ロケを敢行して、ロケ地そのものがかもし出す雰囲気と、過去最大級の8台の3Dカメラを用いた最新デジタル技術の融合で、17世紀ヨーロッパを舞台とした作品の世界観を表現。

 「(ドイツの)バイエルンという美しい撮影地が、まるで僕らに宝石のカギを与えてくれたようだったよ。衣装はもちろん、セットも素晴らしかった。そして、何よりも脚本がよかった。時代設定は中世になるが、今回の『三銃士』は現代的なアクション作品になっている。映画を観て喜んでもらえるはずだ」と自信をのぞかせる。

 ORICON STYLEでは、同作でオーランド扮するバッキンガム公爵が飛行船に乗ってド派手に登場して嫌味をぶちかますシーンやメイキングを編集した特別映像と、インタビューを入手。「悪党だけど、演じるのはとても楽しかった」と語った言葉通りの充実した笑顔が、しっかりと映像に収められている。Who killed Cock Robin?