『猿の惑星』最新作に男性だけでなく女性からも80%以上の高い支持率!感性の専門家も認める性別を超えた感動作とは

シネマトゥデイ より(以下一部抜粋)


>映画史に残る傑作SFの起源をひも解く映画『猿の惑星:創世記(ジェネシス)』が、日本で行われた試写会におけるアンケートにおいて、20代の男女双方から80パーセント以上という、性別を超えた高い支持を獲得、人間の感性を研究する専門家も、それぞれの性別に訴えかける作品と分析している。

映画『猿の惑星:創世記(ジェネシス)』写真ギャラリー

 猿と人間の立場が逆転した世界観と衝撃のラストで映画史に名を残す名作『猿の惑星』の前日譚(たん)となる本作。人間の遺伝子実験により、高度な進化を遂げた猿シーザーを中心に、彼の悲壮な決意による人類への蜂起を描く。『アバター』を手掛けたWETAデジタル社による、現実感たっぷりの猿たちの描写と迫力のアクションはもちろん、シーザーを育てた科学者ウィル(ジェームズ・フランコ)とのきずなを丹念に描いた感動のドラマも見どころとなっている。

 先日行われたジャパン・プレミアでは、満足度を調査するアンケートを実施。その結果、多くの男性からの支持を獲得、「猿たちがリアルで技術の進歩を感じた」「アクションの域を超えたアクションに興奮した」というコメントの通り、驚異の技術力とアクションに満足した層が多かったことがうかがえる。一方、女性からも同率の支持を集める結果に。こちらは、「シーザーの心の優しさ故に起こした行動が切なかった」「ウィルとシーザーの家族の愛とも友情ともとれる深いきずなに感動してしまった」というコメントが多く、丹念に描かれたドラマ部分に対する支持が圧倒的だったよう。

 人間の感性に関する著書を執筆し、日本感性工学会の理事も務める小阪裕司博士は、「男性の感性に訴求する部分と、女性の感性に訴求する部分を併せ持った作品故のこと」とこの結果について分析。女性からの支持の高さについて「主人公とシーザーの心の交流を母子のそれと重ね合わせたり、シーザーの成長と別れに感情移入できたりと、女性の心をつかめる要素を持つ映画でもある」と語り、男女それぞれのポイントを抑えた作品であると解説している。

 また、シーザーの心情の変化に対しても、70パーセント以上の女性が「感動した」と回答。コメントには、「シーザーの葛藤(かっとう)を表情から感じ胸が詰まる思いだった」というものもあり、シーザーを演じたアンディ・サーキスの、人々の共感を呼ぶ演技にも注目の作品だ。(編集部・入倉功一)

映画『猿の惑星:創世記(ジェネシス)』は10月7日よりTOHOシネマズ 日劇ほか全国公開


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