昨年3月に公開され興行収入23億6000万円を記録した「ライアーゲーム」が、新ヒロインに多部未華子を迎えて再映画化されることになった。前作で戸田恵梨香とダブル主演した松田翔太以外のキャストをほぼ一新し、甲斐谷忍の原作で不動の人気を誇ったエピソード「イス取りゲーム」を映像化する。
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前作「ライアーゲーム ザ・ファイナルステージ」で完結したかにみえたが、スクリーンに天才詐欺師・秋山深一が戻ってくる。「エデンの園」ゲームで壊滅的な打撃を受けた出資者たちは、ライアーゲーム事務局を通じてゲームを復活させる。その目的はただひとつ、秋山への復讐(ふくしゅう)。純粋無垢な新ヒロイン・篠宮ユウ(多部)の存在が、参加を拒み続けていた秋山をゲームへと導く。
ドラマ版からただひとり、シリーズを通じて出演を続ける松田は「今考えると、『ライアーゲーム』という作品に出合えて幸せだったと思っています。もう一度、その幸せを感じられることに感謝しています」とコメント。そして、「唯一無二の『ライアーゲーム』を、松山(博昭)監督を筆頭に信頼できるスタッフの方々、新しいキャストの方々とともに作っていきたいと思います」と意気込んでいる。
原作のエピソードには登場しないヒロインのユウは、まじめな優等生タイプで、大学の卒業式から帰宅するとライアーゲームからの招待状が届いているという設定。多部は、「ユウの弱々しいながらも懸命にゲームに挑む姿をうまく演じられたらと思います。そして、松田さんはじめ、たくさんのキャストの皆さんと繰り広げる心理戦を今から楽しみにしています」とコメントを寄せた。
製作サイドは、今回の新ヒロイン起用について「蓮ドラから前作まででスタッフ、キャスト全員がやりきったという思いを抱いた。今回は初心に戻り、『ライアーゲーム』の一番の魅力に立ち返った。これまでの流れを断ち切って、何も知らない女の子がゲームに巻き込まれていく姿をきちんと見せたい」と説明。多部の魅力を「眼力に象徴されるように、彼女のもつ透明感がユウにぴったりだし、ほかにユウを演じられる人はいないと思う」と語っている。
前作のテーマが「信じあう心」だったのに対し、今回は「助けあう心」。20人のプレイヤーが壮絶な騙しあい、心理戦を展開するなかで、決してひとりでは勝ち抜けない「イス取りゲーム」に秋山がどう臨むのか。また、多部扮するユウは、ヒロインではあるものの敵か味方かはわからないという。秋山つぶしを目論む最強の刺客、桐生と張本、謎の女性プレイヤー・エミを誰が演じるのかにも注目が集まる。
新「ライアーゲーム」は、2012年3月3日から全国で公開。