ぴあ映画生活
より(以下一部抜粋)
>全米の興行ランキングで初登場1位を記録し、日本でも10月8日(土)から公開されるホラー映画『ラスト・エクソシズム』。その現在放映中のTVスポットが、複数のTV局の考査でNGとなり修正を受けていたことが分かった。
放映中のTVスポットと修正前のTVスポット動画へ
本作は、悪魔ばらいのインチキを自ら暴露しようとしていた牧師が、予想外の恐怖現象を体験する様子を描いたドキュメンタリータッチのホラー映画。序盤では純真そのものだった少女が、悪魔に取り憑かれたとおぼしき後半になると、恐ろしい形相に変貌していくのが恐怖のポイントだ。
今回のTVスポットで問題となったのがまさにその少女の描写で、スカートに大量の血を付けた彼女が背骨が折れそうなほど体をエビ反りにするカット。当初の映像は少女の全身が見える形だったのだが、「全体的に残虐なシーンが多数見受けられ、放送基準65条に抵触する」「血だらけの女の子のブリッジ映像がインパクト強すぎる」などの理由で不受理となったという。この放送基準65条とは「殺人・拷問・暴行・私刑などの残虐な感じを与える行為、その他、精神的・肉体的苦痛を、誇大または刺激的に表現しない」というもの。件のエビ反りシーンはCG合成などではなく演じる女優本人が体を反らせている苦心のシーンなのだが、刺激的すぎたのが災いしたようだ。
この結果を受けて、問題の箇所を少女の顔や上半身にフォーカスする映像に差し替えたところ、再考査にパス。それが現在放映されているTVスポットになるのだが、実はその差は非常にわずかなもの。ホラー映画をめぐる配給会社とTV局の“攻防”の結果を見比べてみてはいかがだろうか。
『ラスト・エクソシズム』
10月8日(土)全国ロードショー