スポーツ報知 より(以下一部抜粋)


> 俳優の玉木宏(31)が、香港出身の俳優チョウ・ユンファ(56)主演の日中韓合作映画「銅雀台(どうじゃくだい)」(チャオ・リンシャン監督・脚本)で外国語映画に初出演する。「三国志」で知られる曹操の物語。玉木は曹操と対峙(たいじ)する官吏・穆順(ぼくじゅん)役。物語の中核を担う重要な人物を演じる。音楽活動に続き、本業の役者としてアジア進出に挑む。来年10月、中国で公開予定。

 「俳優・玉木」がアジア映画デビューを飾る。総製作費20億円超の大作に、憧れのユンファと共演する。

 同映画は、後漢末期の武将で三国時代(3世紀)に「魏」の国の基礎を作った「三国志」の曹操(ユンファ)の物語。テーマは「永遠の愛と調和」。中国国内で著名なCM監督のリンシャン氏が初メガホン。権謀術数に溺れる曹操の晩年の姿を描く。

 玉木は朝廷に仕え、曹操と対峙する穆順役。穆順は皇后から命じられた書簡の受け渡しの任務の途中、曹操に捕まり拷問を受けるが、最期まで誰に命じられたかを白状せず、忠義を尽くした人物として知られる。劇中では、玉木、ユンファの掛け合いが見どころの一つになるという。

 指揮者役のドラマ「のだめカンタービレ」(上野樹里主演)が香港などで放送された影響で、中華圏での人気、知名度は抜群。1年前から「どうしても玉木を起用したい」と、リンシャン監督からラブコールを受けていた。今夏、関係者を通じて日本で一緒に食事をする機会があり、監督の熱意に心を打たれ、出演を決めた。

 昨年から「ミュージシャン・玉木」として、アジア公演(10年韓国、香港、11年香港、台湾)を展開。ライブに備えて中国語の勉強に取り組んでいたが、今作出演を機に本格的な語学特訓も始めた。すでに訪中し、河北省で殺陣や乗馬の稽古をこなしている。

 撮影は、北京市内の2か所に大規模なセットを作って行われる。10日にクランクインし、来年1月までの予定。「文化の違いに多少のとまどいはある」が、「気合が入った状態」という玉木。アジアを代表する映画スターとの共演を糧に、更なるステップアップを図る。日本公開未定