Movie Walker

>監督5作目『ステキな金縛り』(10月29日公開)を控えた三谷幸喜だが、10月11日に「三谷幸喜生誕50周年記念大感謝映画祭」と題したイベントが今年100周年を迎えた帝国劇場で開催。深津絵里、西田敏行ら三谷組の豪華キャストが登壇し、レッドカーペットを歩いた。舞台挨拶では、ゲスト陣が三谷監督の映画や舞台を絶賛しつつも「勘違いするな」とか「台本が遅くて、舞台の初演に間に合わなかった」などといった文句やクレームも飛び出し、会場は三谷の狙い通り、爆笑の渦に包まれた。

【写真をもっと見る】深津絵里や西田敏行ら、豪華レッドカーペットはこちらから

登壇したのは、深津絵里、西田敏行、妻夫木聡、佐藤浩市、役所広司、伊東四朗、TKOの木下隆行、竹内結子、小日向文世、綾瀬はるか、伊吹吾郎、山本亘、近藤芳正、浅野和之、三谷監督の総勢15名。舞台挨拶ではゲスト陣がそれぞれに三谷監督へ一言ずつメッセージを語った。

まずは佐藤浩市が「生誕50周年!? 勘違いするなよ、三谷幸喜、小さくまとまるなよ、三谷幸喜!」という強烈な一撃をお見舞いし、会場は大爆笑。続いて登場した妻夫木聡は「何で僕にオファーしてくれたのかなと思ったら、試写室で『THE 有頂天ホテル』(06)を見て、一人スタンディングオベーションをしたのが良かったらしいです(笑)」と珍キャスティング秘話を披露。竹内結子は「どこの首相の就任式なんだ?と思いました」と突っ込みを入れる一方で、綾瀬はるかは「あまり三谷さんのことを知らないので、多くを語れません」と正直に語ると、会場から「可愛い!」と声が上がった。

また、三谷監督の遅筆ぶりを、それぞれがチクリ、チクリと攻撃。浅野和之は「台本が遅れると本当にみんな困ります」と言えば、三谷幸喜作品の映画、ドラマ、舞台の全てで主演を務めた唯一の俳優である役所広司も「台本が初日に間に合わず、ほとんどの出演者の心が傷つきました。すごく、ず太い人です」と激白。伊東四朗も「舞台の読み合わせの時、台本が8枚しかなかった」と、それぞれがクレームをぶちまけ、会場はその度に大爆笑。また、西田敏行は「どうもハリウッドの俳優にモードが入ってしまって」と、エセイングリッシュを交えてスピーチ。最後に、『ステキな金縛り』の落ち武者役ということで「落ちたバナナでも、むしゃむしゃ食べればオチムシャ」とギャグを飛ばしつつ、三谷監督に「素晴らしい大人のテーマパークにみんなを誘ってくれてありがとうございました!」と締めくくった。

最後に三谷監督が再登場。「50周年は僕にとって到達点ではなく、あくまでも通過点。50年後、蓄積を踏まえて、次の50年で花開き、次の50年で長寿ということで名を残したい。では、来年また、51周年でお会いしましょう」と、おちゃめに語ると、大きな拍手と笑いに包まれた。その後、お祝いのケーキが登場するが、調子に乗りすぎ!とばかりに佐藤浩市らに押され、顔はケーキのど真ん中にイン! 最後の最後まで三谷幸喜らしい、笑い一杯の記念イベントとなり、大盛況のうちに幕を閉じた。



Who killed Cock Robin?