サーチナ  

 トヨタ自動車の新CMで、ビートたけしとSMAPの木村拓哉が初共演を果したことが分かった。戦国時代の武将が現代の日本に生まれ変わったという設定で、豊臣秀吉役をたけし、織田信長役は木村が演じる。

 CMのストーリーは、500年もの時を超えて再会した2人は、たけし(秀吉)の提案で東北地方へ向かうドライブに出発。道すがら、殿(信長)と家臣(秀吉)の関係を思い出させるエピソードや、プライベートな会話で盛り上がり、心の底からドライブを満喫している2人の姿を通じて、クルマが持っている運転の楽しさを訴求する。

 このCMはシリーズされる予定で、今回はその序章。木村は天下統一の目前、家来の明智光秀の裏切りによって、信長が非業の死を遂げた本能寺の変のシーンを、たけしは日本を統一した後、伏見城で静かにこの世を去る秀吉のシーンを、それぞれ再現される。

 初共演だった2人は撮影では、最初こそ緊張や遠慮が見られたが車内に2人だけという空間に慣れていくと、すぐに意気投合。本番中以外もプライベートや映画の撮影手法の話など、他愛のない話題で盛り上がっていたという。ちなみに、今回の撮影で使用した車種はトヨペット・クラウン・デラックス(型式:MS41)。走行シーンの撮影は、撮影用の牽引車に引っ張ってもらいながら、数カ所を移動して行った。

 たけしは撮影を振り返り「俺は自分で映画も撮るけど、(木村は)落ち着いたイイ声してるよね。歌とはまた違う声で、役者の時は役者の声になるんだと思って。いいですよね」。一方の木村は「牽引車で移動中も劇用車にずっと2人っきりで、途中ゲリラ豪雨に見舞われた際、一瞬たけしさんが外を見ながら『あー、やっぱりこれは路面入れねぇと、雨だって伝わんねーな』っていう風におっしゃっていたのがすごく印象に残っています」とコメントした。

 CMは15日から放送予定。