ケイト・ウィンスレットやニコール・キッドマンら、ハリウッド俳優たちがオーディオブックを朗読

シネマトゥデイ より(以下一部抜粋)


>ケイト・ウィンスレットやニコール・キッドマン、ダスティン・ホフマンやコリン・ファースら、ハリウッドで活躍するオスカー俳優たちが、名文学の朗読をオーディオブックとして収録することになった。

ケイト・ウィンスレット出演映画『コンテイジョン』場面写真

 英ガーディアン紙(電子版)によると、これまであまり注目されていなかったオーディオブックの市場は現在大きく伸びており、「売れない俳優の仕事」だった読み手も次第に一流俳優が担うことが増えているという。イギリスの大手オーディオブック出版社「オーディブル」では5万タイトル以上のオーディオブックを出版しており、その売り上げは1年で40%も伸びているという。そんななか、オーディブル社がオスカー受賞俳優を含むハリウッドの有名人たちを読み手として起用することが決まった。

 俳優たちは、自分のお気に入りの本を選んで収録する。ケイト・ウィンスレットが選んだのは、映画化もささやかれているゾラ著の「テレーズ・ラカン」。ケイトは「聞き手としては、誰か別の人の声が作り出す、全く別の雰囲気や環境の中に引き込まれることは、とても素敵だし魔法のような体験だと思うわ」と朗読の魅力を語っている。一方、ニコール・キッドマンは2003年にオスカーを受賞した映画『めぐりあう時間たち』で自らが演じたヴァージニア・ウルフの作品「灯台へ」を選択。またコリン・ファースは、グレアム・グリーン著「情事の終り」を収録する。

 オーディブル社の創始者であるドナルド・カッツ氏は、英オブザーバー紙の取材に対し、有名人が読み手を務めることで、古典文学への興味が広がることを期待している、とコメント。「偉大な俳優たちは自分のニュアンスを込め、自分の演技をすることができます」と、その効果を語っている。これらのオーディオブックはイギリスで来年に発売となる予定で、アメリカではアマゾンでもダウンロード可能だという。

 オーディオブックはこのほかに、アネット・ベニングによるヴァージニア・ウルフの「ダロウェイ夫人」、ジェニファー・コネリーによるポール・ボウルズの「シェルタリング・スカイ」、サミュエル・L・ジャクソンによるチェスター・ハイムズの「イマベルへの愛」、ナオミ・ワッツによるイーディス・ウォートンの「サマー」、メグ・ライアンによるウィリアム・サローヤンの「ヒューマン・コメディ」が収録される予定。



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