河北新報 より(以下一部抜粋)
> 東日本大震災で被災した岩手、宮城、福島の県立美術館を支援しようと、パリのルーブル美術館が来春、所蔵品を無償で貸し出し、各館で展示してもらう計画を進めていることが27日、分かった。
関係者によると、貸し出す所蔵品は古代彫刻など約20点で、来年4月ごろから3館を巡回させる。岩手県立美術館を皮切りに、宮城県美術館、福島県立美術館の順を予定している。貸し出しは無償で、輸送費もルーブル側が負担するという。
ルーブル美術館は、震災復興に向けて「出会い、愛、友情」をテーマに設定。有名作品はないが、テーマに合ったブロンズや大理石の彫刻、レリーフ、油彩画などを選んだ。
最も大きな作品は高さ約80センチの大理石の彫刻で、18世紀のフランスの作家が三美神をモチーフとして制作した。
貸し出す各館にも、テーマに沿って常設展の一部に取り入れることを望んでいるという。
宮城県美術館は「所蔵品の貸し出しを打診されているのは確かだ。提案は、ルーブルからの復興支援のメッセージと受け止めている」と説明。岩手県立美術館も「ルーブルの熱い思いに応えられるように検討を進めている」と話している。