12月17日公開の3DCGアニメーション映画『friends もののけ島のナキ』の完成披露イベントが10月31日、東京・六本木の毛利庭園で開催され、ボイスキャストのSMAP・香取慎吾、山寺宏一、YOU、加藤清史郎が出席した。赤鬼、青鬼、もののけたちが登場する物語。おばけやもののけの存在を信じているという加藤は「以前、香取さんと映画で共演した時に口裂け女の話を聞かされて、ホテルの部屋のドアをトントンと叩いて来るよと言われて布団を頭からかぶって寝たんですが、怖くて眠れませんでした」とトラウマを告白。香取は「悪い大人だな。もっと悪いなぁと思うのが、言ったことを覚えてないこと。全部ひっくるめてすみません」と平謝りした。
同作は“日本のアンデルセン”と称される浜田廣介の童話『泣いた赤鬼』を原作に、『ALWAYS 三丁目の夕日』シリーズの山崎貴監督がハリウッドなど世界的に主流となっている3DCGアニメとして企画を起こし、八木竜一監督とともに作り上げた。もののけ島に住む赤おに・ナキ(香取)と、青おに・グンジョー(山寺)の友情、もののけと人間の子どもとの交流を描く。YOUはネコもののけのミッケ、加藤はナキの子ども時代をそれぞれ演じている。
香取は、山崎監督のデビュー作『ジュブナイル』に主演して以来11年ぶりのタッグ。「SMAPのメンバーが監督の作品に出演しているのに、どうして僕には声をかけてくれないのだろうと思っていたが、ここで来たか、という思いで頑張りました」と香取にとっても渾身の一作に。「日本の映画もここまで来たな。新しい時代を一歩切り開けた」と自信満々に話していた。山崎監督も「世界に対抗できる一級品ができた」と余裕の表情で、「米アカデミー賞長編アニメーション賞を狙います」と話していた。